2007年度 シラバス情報詳細

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
歴史学
●主担当教員名
稲葉 伸道

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
金・1
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい
 現代日本社会に生きる我々にとって、過去の歴史を知ることは、現在と未来を生きる智

慧の源である。この講義では、日本中世の国家・社会・宗教について概論する。古代律令

国家の連続上に日本列島上に登場した国家・社会とはどのようなものであったか。今日で

は幕府という武家政権だけで論ずることは、もはやできない。公家・武家の両政権を統一

的にとらえて中世国家を論じたい。また、中世社会の基礎をなす荘園公領制や身分制、お

よび仏教を中心とする宗教思想・宗教体制を論じたい。12世紀から16世紀までのう 

ち、主に鎌倉時代を例に論を展開することになる。                 


●履修条件あるいは関連する科目等
 文系教養科目や基礎セミナ−などの関連科目を広く履修することが望ましい。    

                                        

                                        


●授業内容
はじめに  中世という時代について                       

T.国家                                    

 1.中世国家論の現在                             

官職請負国家論  権門体制国家論  「家門体制」論               

 2.国家領域                                 

 3.対外関係と蒙古襲来                            

II.社会                                   

 1.荘園公領制と村落                             

 2.身分制                                  

百姓  職能民(神人・寄人・供御人・非人) 下人・所従             

III.宗教                                  

 1.顕密仏教と鎌倉新仏教                           

 2.密教と神国思想                              

 3.国家・共同体の宗教と個人の信仰                      

大テーマごとに理解度を知るため小テストをおこない、かつ、質問を受け付ける。   

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
 期末テスト(70%)テーマごとに行う小テスト(30%)            

 小テストは出席確認の意味を含む。                       

                                        



●教科書
なし  随時資料を配付する。                          

                                        

                                        


●参考書
必要に応じて講義で紹介する。なお、網野善彦『日本社会の歴史』上・中・下(岩波新 

書)を参照する。                                

                                        

                                        


●注意事項
 高校日本史程度の基礎知識が必要。もし、高校時代に履修していない場合は、前掲参考

書を読んでおくこと。                              

                                        

                                        



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