●本授業の目的およびねらい
本講義では、主として実験系心理学の種々の研究領域における代表的な成果を、1話完結
方式で紹介していく。とくに、それぞれのトピックと日常的経験との接点、問題を解き明
かすための方法論、研究結果が示す新しい人間像などを伝えていきたい。1コマごとに話
題を変えていくため講義全体を貫くテーマは示しにくいが、最終的に、目に見えない「ひ
との心」を科学的(実証的)に追究することの難しさと、逆にその魅力を感じてもらえれ
ばよいと思っている。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
以下のようなトピックを取り上げる予定だが、順序の入れ替えや若干の変更はあり得る。
01.心理学史概説と現代心理学の研究領域
02.心理物理学:心の世界と物の世界の関係
03.錯視:物理的真実と心理的真実
04.感情の表出と測定:意識・行動・生理
05.学習の基礎過程:2種類の「条件づけ」
06.動因・動機:行動を起こさせる内的条件
07.身近な不適応:欲求不満・葛藤・ストレス
08.意識と無意識:フロイトの心的装置説
09.適応機制:心を護る無意識のはたらき
10.パーソナリティ理論:個人差の捉え方
11.人間の発達
12.集団と個人
13.期末試験
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●成績評価の方法
毎時提出を求める小レポート(50%)と期末試験の成績(50%)により評価する。
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●教科書
使用しない。必要な資料は適宜プリントで配布する。
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●参考書
とくに指定しないが、参考書として使える心理学の教科書は毎年多数発刊されている。
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●注意事項
授業時間を大事にすること。授業時間内に精一杯感じ、考え、理解すること。
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