●授業内容
母国語が英語ではない監督や脚本家による、舞台をアメリカにした映画を基本的な題材と
する。比較的耳慣れしやすい語彙によって構成された会話を基本としながら、ヒアリング
において、またスピーキングにおいての「同期」を毎回の授業で目標としていく。あわせ
て作品解説を通して、社会的背景や文化についての理解を深める。
1.授業では5分程度の視聴を字幕なしで行い、まず個人で書き取りをする(ディクテー
ション)。その情報を受講生全員で共有し、パズルを埋めるように正確な会話内容の完
全なテキスト化を目指す。次に字幕付きで映画を鑑賞し、書き取りの最終チェックを行
う。
2.会話の内容が正確に得られたら、全員で発音練習を行う。リズムが得られるようにな
れば、ペアや小グループに分かれ、役割ごとの会話を記憶してロールプレイングの形を
取りながら実際に映画世界を再現してみる。最後に練習成果をグループごとに全員の前
でプレゼンテーションする。以上を授業時間内に繰り返していく。
このような流れを2本の映画において繰り返し行い、じっくりと時間軸を読み解いていく
ことで英会話体験の密度を高める。使用する映画は「PARIS,TEXAS」などヴィ
ム・ヴェンダース監督の作品2本。事前に視聴する必要はないが、個人で作品DVDを所
有することで復習が可能となり、さらなる精度を高めることができると思われる。
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