●本授業の目的およびねらい
この授業の目的は、以下の二つのことを行うことで、英語を使った会話を円滑に進める
能力を高めることです。
1 英語を話す場合に必要となる決まり文句を、どういう場合に使えるのかの条件を確認
した上で、各自ある程度の数(まずは50個くらい、学期末には200個くらい)整理
する。
2 英語のコミュニケーション能力を高めるために、学習者向けの英英辞典を活用できる
ようにする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
1回目の授業で、大学生の人に私が勧めたいと考えている英語自習プログラムにつ
いて、その概要を説明します。特に重要なのは、聞き取りの訓練だと思います。もう
一つ重要なことは、大学入試までの英語学習とは違って、日本語をできるだけ介在さ
せないで英語を学習することを考えることでしょう。ここでは、個々の語・表現がど
ういう意味かを、英和辞典を調べて適当な訳語が見付かったら、それで終わりという
のではなく、英英辞典の語義記述(説明)から理解することが大事だということを考
えています。英語に関しては、学習者向けのいい英英辞典が出ているので、それを買
って、どんどん使うことで、英英辞典を道具として活用できるようにしましょう。
2回目以降の授業内容は:
1 英語での会話例を吹き込んだカセットテープを聞き、内容の書き取りを行う。
2 音を確認しながら答合わせを行い、自分の聞き取りにどういう問題があったのか
を考える。
3 次に、録音されたものとほぼ同時に、音の強弱、音調などすべてをできるだけま
ねて、すぐ後について声に出す練習(シャドウイング)を行います。これは非常に
基本的で、また効果的で、重要な練習方法です。普段から、モデルをまねる、口に
出すこの練習を、何度も機会があれば行うことを忘れないで下さい。
4 次に、会話例を実際に誰かと向き合って練習するために、ペアを組んで、自分の
パートを決めて、立って、相手と向き合って会話の練習をします。
5 この授業の受講生同士のペアワークでは、どうしても現実感が乏しくなってしま
うので、授業外の課題として、実際に誰か知らない人(紹介してもらってもよい)
と英語で話をして、その結果をレポートにまとめる課題を2回課します。
6 英語でのコミュニケーションの能力を高めるために、毎回学習者向け英英辞典を
使うことで、今後も自分で英英辞典を役立てられるようにする。
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●成績評価の方法
出席重視。試験(100点)、課題(20点ー50点)、各60%以上。
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●教科書
Richard A. Spears: Common American Phrases in Everyday Contexts: A Detailed
Guide to Real-Life Conversation and Small Talk.
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●参考書
「コリンズ・コウビルド英英辞典(改訂第4版)(CD−ROM付き:付いてないのが
あるので注意!)を購入し、毎回授業に持ってきて下さい。Advanced Lear
ner’sです。違うのがあるので、こちらも注意。
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●注意事項
教科書と英英辞典を購入するのに数千円の出費が必要になります。どちらも、この授業
が終わってしまっても英語学習に役立てることが出来る道具ですが、出費は、出費、納得
のうえで受講して下さい。
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