●本授業の目的およびねらい
英語リーデイングの基本的な技術を身につける授業です。具体的には論理展開の理解をめ
ざす精読の訓練ですが、その過程において一語一語の意味についてなぜその文脈でその言
葉使われなくてはならないのかを、総合的に学びます。またあわせて、英語圏の文化にみ
られる特質について、日本文化と比較しながら学びます。リーディングを中心とする総合
的な英語能力の向上をめざすとともに、リーディングによって英語圏の文化へより深い理
解をめざします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
言語文化科目Iコミュニケーション
言語文化科目II
言語文化科目III
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●授業内容
テキストは、イギリスの高校で宗教哲学の参考書として使われているものです。内容は勧
善懲悪が必ずしも成り立たない世界で神はいるのかという「悪と苦しみ」、宗教は人間の
精神によるねつ造かを問う「宗教への心理学と社会学からの挑戦」を中心に読み進みま
す。
授業は次の順番に進んでいきます。(1)文章をきちんと覚えているかどうかをチェック
するためにクローズド・テスト(単語の穴埋め)。(2)文章の翻訳。(3)文章のなか
の重要な表現・文法事項についての解説。(4)内容についての質疑応答と簡単なディス
カッション。
(1)は毎回5問で、手書きで埋めてもらいます。範囲は当該の週のテキスト全体です。
(2)の準備として、授業前にあらかじめ担当を決めておき、その箇所について、固有名
詞はもちろん、単語、文法事項などを記載した注を名大WebCTのこの授業の「ディス
カッション」上に流してもらいます。毎週、期限までに注釈をこのボードに載せてもらい
ます。すべて添削し返却します。クラスメートの出した注、添削済みの完成された注は授
業の数日前に見られるようになっています。
(3)は、高校までで習わなかった文法内容や言葉の意味について重点的に行います。わ
かっているつもりになっている時制、助動詞、基本単語などを重点をあてて、これらにた
いする私たちの微妙な誤解を修正します。
(4)ディスカッションはグループ内で行い、それを代表に発表してもらいます。
なおテストは(1)以外に、英語の理解度をチェックするために、英文和訳の小テストも
学期中に二回実施します。またそれとは別に、学期の始めと最後にTOEIC風の模擬テ
ストを行い、読解力がどのくらい養成されたのか、自己判定してもらいます。
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●成績評価の方法
Class participation 30%; Quiz 40%; Assigned note 30%
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●教科書
プリント
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●参考書
森岡正博『宗教なき時代を生きるために』(法蔵館1996年)
島田裕巳『日本人の神はどこにいるのか』(ちくま新書2002年)
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●注意事項
ネット接続できるパソコンが必要です。
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