2007年度 シラバス情報詳細

●科目区分
言語文化T

●科目名
英語(リーディング)2
●主担当教員名
村主 幸一

●単位数
1単位

●開講時期
U 期
火・1
●対象学部
法学部



●本授業の目的およびねらい
1 学術的な英語の文章を精読する力を養う。高校までの英語力によって、ものご   

とを描写する類の英文は理解できても、抽象度の高い知的な議論を理解するまでに   

は相当の道のりがある。そのための「読みの姿勢」を学ぶ。             

                                        

2 日常生活を対象とした文化研究を取り上げ、日常生活の理論やその応用例に    

触れる。                                    

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
なし。                                     

                                        

                                        


●授業内容
<テキストの内容について>                           

我々の日常生活には、目覚まし時計、歯磨き粉、ジョギング、石鹸、パジャマ、ヘア・ 

ドライヤー、髭剃り、下着、シャツ、ネクタイ、靴、台所、冷蔵庫、朝刊、朝食、トー 

スターなど、変わり映えのしない「もの」や「活動」がある。本テキストは、それらの 

社会的、文化的、心理的意味の解釈を試みる。先進国の典型的な日常生活の中にみられ 

る物質文化の研究だと言えるだろう。解釈に当たり利用される分析方法は、記号論、精 

神分析、宗教学である。日常生活は当たり前として生活されるので、我々はその「奇妙 

さ」を認識することがない。「自然と対照される文化の特徴は、あらゆる部分が意味で 

満たされているということである。そして、意味そのものは、精神が経験を秩序化する 

論理的・知的構造の結果なのである。」ここには、エリート文化とポピュラー文化とに 

二分する審美的な文化理解とは異なる文化理解、新しい感受性がある。        

 テキスト全体は短いエッセーからなっており、また英文も難解ではないので、学生諸 

君には読みやすいだろう。理論編と応用編の部分を教材とする。前者では、1)マー  

シャル・マクルーハン『機械の花嫁:産業社会のフォークロア』、2)ロラン・バルト 

『神話作用』、3)ロラン・バルト『表徴の帝国』、4)フェルナン・ブローデル『日 

常性の構造』、5)H・ルフェーブル『日常生活批判』、6)ミシェル・ド・セルトー 

『日常的実践のポイエティーク』を扱う。応用編で扱われる項目は、目覚まし時計など 

上掲のもの。                                  

                                        

<クラスでの学生諸君の作業>                          

最初のクラスでモデルを示すつもりですが、一つのセンテンスを適宜区切りながら訳し 

てゆきます。語法、構文、内容理解など、どれもおろそかにせず、丹念に英文を読み解 

いてゆく作業をしてもらうつもりです。                      

                                        

                                        


●成績評価の方法
(1)単語テスト、30点満点。(2)発表、10点満点。             

(3)レポート、20満点。(4)学期末テスト、40点、             

(5)授業時、教員の質問に正解すれば一回につき5点。              



●教科書
プリント教材を使用(南部生協1階購買奥の印刷部で各自購入。その際、       

クラスの曜日時限担当教員名を確認すること。)                  

                                        


●参考書
上記、授業内容に示した書籍。                          

                                        

                                        

                                        


●注意事項
欠席と遅刻のルールあり。                            

                                        

                                        

                                        



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