●本授業の目的およびねらい
本授業で使用するテキストでは「中国語の文法を体系的に理解する」ということが最も重
視されている。このことを踏まえ、文法事項をただ個別に覚えるのではなく、相互に関連
付けて、より深い理解を促すことを目的とする。授業では、主として、音声面における体
系と音声変化の法則を講じながら基礎文法・表現文型等の面において日本語と比較し、単
に教科書に基づいて、理論的な説明を加えるだけでなく、身近な分かりやすい実用的例文
を多く挙げることによって、中国語の基礎固めを達成する。また、言葉の勉強を通じて、
中国社会の現状や中国人のものの見方や考え方などについての理解も促す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
中国語2とともに履修すること。
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●授業内容
中国語は声調言語(tone language)であり、強勢アクセント
(stress accent)を主とする英語などとは音声面で大きく異なる。また高
低アクセント(pitch accent)を主とする日本語では二音節以上の単語内部
で相対的に音が上がったり下がったりするのに対し(例:はし[橋−箸])、中国語では
漢字1つ1つが固有の高低をもっているため、声調を間違えると違う漢字の発音となり、
意味が正しく通じなくなってしまう。
従って、この中国語1の授業では、まず各音節を声調を伴って正確に発音できるように授
業をすすめていく。具体的な授業内容は以下の通りである。
1.中国語概説
2.発音(1)声調(四声)
3.発音(2)母音、子音
4.発音(3)有気音と無気音ほか
5.人称代詞、名前の聞き方ほか
6.動詞述語文、形容詞述語文ほか
7.指示代詞、疑問詞疑問文ほか
8.数字(1)、量詞ほか
9.数字(2)、比較表現ほか
10.介詞、願望を表す助動詞ほか
11.2つの“了”ほか
12.経験、否定形、可能を表す助動詞ほか
13.動詞の重ね型、金額の言い方ほか
14.まとめ
15.総合復習、応用問題ほか
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●成績評価の方法
原則として学期末試験(80%)及び平常点(20%)による。
尚、全体の三分の一を欠席した場合、学期末試験の受験を認めない。
授業時における教員のアナウンスに十分注意すること。
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●教科書
『体系的に学ぼう 初級中国語』丸尾誠著(金星堂)
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●参考書
必要に応じて授業で紹介する。
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●注意事項
クラス指定
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