●授業内容
まず、中学校で習ったコンピューターの数学、0と1だけからなる2進数計算のおさらい
から始める。次に、この古典ビット(0と1)に基づいて古典コンピューターの原理を勉
強する。次に、bitからqubitへの飛躍をするために、量子力学の原理を2行2列
の量子論で学ぶ。それから、量子コンピューターに必要な量子ゲートを導入し、古典コン
ピューターでは不可能な(可能だけれども何億年もかかる)計算が、量子コンピューター
ではたちどころにできてしまう量子アルゴリズムについて勉強する。
古典コンピューターは人間に優しくない。入力を一箇所でも間違えれば叱られる。セミナ
ーを進めるうちに分かってくるが、量子コンピューターは確率的にしか正しい答えを出さ
ない。「下手な鉄砲数うちゃあたる」である。その分より人間的なのかもしれない。
内容がかなりあるので、前後期通しての参加が望ましいが、期間の変わり目に前期の復習
をするので、半期参加でもかまわない。
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