2007年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
鳥本 司

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
木・5
●対象学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
農学部
工学部
(U・T・V系)



●本授業の目的およびねらい
【テーマ:光エネルギー変換と環境浄化】 大気中や水中に排出される極微量の汚染物質

によってでさえ、深刻な環境問題が引き起こされており、人間自らがその効果的な除去方

法を開発し、環境浄化にとり組まなければならない。実用化の期待できる新技術の1つと

して、酸化チタン光触媒を利用した汚染物質の光分解・無害化法があり、現在活発に研究

されている。本セミナーでは、「太陽光エネルギーの有効利用」というテーマを題材とし

て、大学で行う学問や知の探究について主体的に取り組む意欲・自主的な学習能力を習得

するとともに、環境改善のための最先端の化学的手法について学ぶ。         


●履修条件あるいは関連する科目等
本テーマに関して興味があること、これまでの授業において学習していないことにも積極

的に取り組む意欲があること。現在の専門性は問わない。              

                                        


●授業内容
クリーンで無尽蔵にある太陽光エネルギーを利用する化学的な手法として、酸化チタンな

どの半導体ナノ粒子を用いる光触媒や、色素増感太陽電池が活発に研究されている。本セ

ミナーでは、これら最先端の研究分野の基礎を学ぶとともに、その応用に関して討論する

ことを目的とする。                               

1.半導体とこれを用いる光エネルギー変換に関する基礎を説明し、具体的なサブテーマ

 を学生自らが考える。                             

2.サブテーマについて、各学生が基礎的な事項と最先端の文献等を調査する。    

3.サブテーマについて、教員やティーチングアシスタントと協力して、まとめや報告書

 作製を行う。                                 

4.サブテーマに関して、発表と討論を行う。                   

5.討論において新たに生まれた課題などについて、詳細に調査する。        

6.太陽光エネルギーの有効利用のための最先端の化学的手法について、全学生が協力し

 て、まとめを行う。                              

                                        

光エネルギー変換とそれを用いる環境浄化に関して、興味と学習意欲をもって自主的に取

り組むことが重要である。                            

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
意欲、発表内容、レポート、討論への参加                     

                                        

                                        



●教科書
「光触媒のしくみがわかる本」、大谷文章 著、技術評論社             

                                        

                                        


●参考書
「ベーシック電気化学」、大堺利行、加納健司、桑畑 進 著、化学同人       

                                        

                                        

                                        


●注意事項
授業時間以外にも、文献検索を行う必要がある。                  

torimoto@apchem.nagoya−u.ac.jp          

                                        

                                        



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