●本授業の目的およびねらい
生物と地球の共進化を考える
生命がうまれた地球は、まだ酸素も殆どなく、細菌しかいない。やがて、光を利用する
生物がうまれ、酸素が増え、大気はかわり、大型生物がうまれ、地上に進出する。45億
年の地球史の中でおこった、地球と生命の相互作用と進化を学問分野にとらわれずに探
り、未来を考える。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
地球と生物という、全く違うスケールのものが相互に作用しながら、ともに過ごしてき
た40億年の変化を理解するための知識を集める。
項目としては地球の誕生、生物の誕生、環境変化、生物の進化、氷河期、大陸移動、生
物大絶滅、生存競争、遺伝子の進化、光合成、呼吸などの生命系のエネルギー獲得機能の
進化と地球の変化など。適当な順番で調べたことを発表する。これにより、未来を多面的
に考える。
書物、インターネット、インタビュー、講演会などいろいろな方法で資料をあつめる。
生物や化石の実物を見る。見たり、行ったりできない過去や未来を考える方法、知識を扱
う技術を身につける。
進め方
各人の発表。能力にあわせて印刷物、OHP、コンピュータによる発表を行う。発表の
技術を学ぶ。希望者は理学部の研究室で個別指導
講師を呼んで最先端のバイオ、地球物理、生物物理、古生物などの講演を聞く。学内探
検:研究室や、施設に実際に行って、見て、聞いて、さわる。
インターネットや、データベースの利用方法の学習
自分で選んだテーマについて、より詳しいレポートをまとめる。
考える、議論をする、知らないことを知る技術を磨く、などを重視する
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●成績評価の方法
各人1回の発表と、総合レポート、各回メールによる短い感想の提出
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●教科書
生命と地球の共進化 NHKブックス 川上紳一
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●参考書
縞々学 リズムから地球史に迫る 東京大学出版 川上紳一
生命と地球の歴史 岩波新書 丸山茂徳 磯崎行雄
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●注意事項
基礎知識はいらない。興味があればいい
見ることのできない過去や未来を考える方法、知らないものを知るための技術を身につけ
る。
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