●本授業の目的およびねらい
力学Tに引続き、力学の基礎を学ぶ。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高校における物理学の履修を前提とする。履修していない場合は、予習復習の一層の努力
を期待する。
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●授業内容
(6)質点系の力学
ここでは一つの質点から複数の質点系へと移る。外力、内力や質点系での運動量保
存則、角運動量保存則などを学ぶ。系の運動は、重心運動とそれに対する相対運動
に分離し理解する。
具体的な例として、
重力ポテンシャルによる惑星の運動(ケプラーの3法則)、
クーロン力による散乱(ラザフォード散乱)などを知る。
(7)剛体の運動
ここでは物体に大きさのある剛体の運動を対象とする。剛体の運動は、重心の運動
とそれを中心にした回転運動に分離して理解する。慣性モーメント、剛体の角運動
量、角速度を理解し、剛体の運動方程式を学ぶ。
簡単な場合として、
剛体が固定軸をもってそのまわりで回転する運動を考える。具体的な例として、
物理振り子や坂を転がる円筒、球突きなどを解く。
つぎに自由回転運動を扱う。オイラーの運動方程式を学ぶ。具体的な例として、
コマの歳差運動を解く。
さらには、「オイラーの角」を導入し対応する座標変換を行い、一般的取り扱い
を学ぶ。眠りごまや章動について知る。
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●成績評価の方法
期末試験、レポート等により総合的に評価する。
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●教科書
鈴村順三・大島隆義・大澤幸治 著 「理工学の基礎 力学」(培風館)
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●参考書
太田信義 著 パリティー物理学コース「一般物理学(上)」(丸善)
長岡 洋介 著 「物理の基礎」 (東京共学社)
和田 正信 著 「力学とは何か」 (裳華房)
A.P.フレンチ 著 「MIT物理 力学」 (培風館)
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●注意事項
特になし。
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