●本授業の目的およびねらい
電磁気学の基礎を中心に解説し、また身近に見られる具体的な応用例についても触れた
い。近年、デジタル機器の進歩が著しいが、その原理が見え難くなっている。各種の測定
器を正しく使用する上でも、その原理となる電磁気学を良く理解する必要がある。
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●履修条件あるいは関連する科目等
前期に物理学基礎T(力学)を履修していることが望ましいが、履修条件とはしない。
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●授業内容
1 静電気
電気の発見(2種類の電気、原子と電子)、電気の性質(導体と静電誘導、誘電分極)、
電荷のつくる電界(点電荷のつくる電界、電気力線)、電位(電荷の移動とエネルギー、
電界と電位差)、
電界中の電子の運動、
2 電流
定常電流(電子の流れとしての電流)、電気抵抗(オームの法則)、
電気回路(ブリッジ回路)、コンデンサー(電気容量、コンデンサーの並列、
直列接続)、半導体(トランジスターの原理、増幅の原理)、
3 磁気
磁石(磁界、磁界中の電流が受ける力、磁束密度)、電流のつくる磁界(直線、円電流、
コイルのつくる磁界)、
電磁力の利用(モーター、スピーカーなど)、磁界中の荷電粒子の運動
(ローレンツ力)、
4 電磁誘導
電磁誘導(電磁誘導の法則)、電流を流す力(誘導電界)、
5 交流と電磁波
交流(交流の周波数、実効値)、コンデンサーとコイルのリアクタンス、
電磁波の性質(波としての性質)。
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●成績評価の方法
期末試験の成績と、毎週のレポート、及び出席を総合的に評価する。
評価の比率は、期末試験50%、毎週のレポート25%、出席点25%、とする。
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●教科書
基礎物理学シリーズ「電磁気学」 永田一清 著、東京教学社、
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●参考書
必要に応じて、授業で指示する。
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●注意事項
授業内容の理解を深めるため、毎回、簡単な演習問題を課し、次週にレポートとして提出
する。出席も重視する。
授業内容へ質問できる時間を設定するので、積極的に利用して欲しい。
教科書の一部の重要な箇所を解説し、また範囲を超える内容も加える予定。
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