2006年度 シラバス情報詳細

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
微分積分学U
●主担当教員名
坂本 登

●単位数
2単位

●開講時期
U 期
月・1
●対象学部
工学部T系
[3・4]



●本授業の目的およびねらい
定量的変化を記述・分析する数学の分野が解析学であり、その中心的方法は微分積分学 

である。それは自然科学、さらには近年社会科学などにも広く応用される重要な研究手 

法である。本科目は通年講義の後半として、多変数微分積分学の基本を理解し、様々の 

計算に習熟して応用できることを目的とする。特に、幾何学(空間)的イメージと結び 

ついた理解を重視する。                             

                                        

                                        


●履修条件あるいは関連する科目等
高校数学および微分積分学Iの内容を既知とする。                 

                                        

                                        


●授業内容
以下の授業内容は標準的に教えられるものであり、講義の順序を示すものではない。  

また、クラスによっては、さらに進んだ内容が教えられる場合もある。        

                                        

1 多変数関数の極限と連続性:                         

(キーワード)距離、点列の極限、多変数関数の極限と連続性            

                                        

2 多変数関数の微分法:多変数関数の微分の基本的性質を理解する。さらに、    

  それらを用いて、平面上の関数の様々な性質が調べられるようにする。      

(キーワード)偏微分と方向微分、関数のグラフと接平面の方程式、合成関数の    

  偏微分、高階偏導関数、テイラーの定理、極値問題               

                                        

3 多変数関数の積分:重積分の意味を理解し、累次積分による積分計算に習熟する。 

  さらに、極座標変換などの例を通して、変数変換と重積分への応用を学ぶ。    

(キーワード)重積分と体積、累次積分、積分の順序交換、変数変換とヤコビアン   

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
主として筆記試験(中間・期末)の成績に依り、演習・レポートの成績を加味する。  

                                        

                                        



●教科書
「入門微分積分」三宅敏恒、培風館                        

                                        

                                        


●参考書
「解析入門I」「同II」杉浦光夫、東京大学出版会                

「解析入門」小平邦彦、岩波書店                         

「解析概論」高木貞治、岩波書店                         

                                        


●注意事項
・講義と共に演習を織り込んだ授業形態とする。                  

・講義内容の順序は担当教員・教科書により変更される事がある。          

・授業時間が限られているので、自宅での予習・復習・演習が不可欠である。     

                                        



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