●本授業の目的およびねらい
地球科学の入門編として、私たちの棲む地球がどのような特徴をもった惑星であるのか、
われわれがいかなる手法を使って地球の構造や変動を探っているのかを、みなさんに理解
してもらうことを目的としています。地球科学は、生物の進化、地球環境問題、防災、歴
史や文化など幅広い分野と密接に関係します。また、この数十年で大きく進歩しています
。本講義では、理学部生として知っておいてほしい地球科学の基礎として、太陽系と地球
の起源、地球の内部構造・ダイナミクス、地球を構成する物質の性質と挙動、大気や海洋
の構造や力学・化学、気候変動などについて、最新の成果も踏まえて概説します。また、
|
●履修条件あるいは関連する科目等
高校における地学の履修を前提としません。引き続き地球科学基礎Uを履修することを希
望します。
|
●授業内容
<渡邊/平原>
(地球・惑星の科学)
1.ガイダンス、地球科学とは
2.太陽系の構造と進化
3.地球の誕生と層構造の形成
4.地球内部構造の物理
5.地球を造る物質T:宇宙の元素合成と地球を構成する物質
6.地球を造る物質U:地殻の岩石と地球表層の物質循環
7.地球内部ダイナミクス
8.比較惑星学
<神沢/柴田>
(大気・水圏の科学)
9.大気・水圏の科学の概要、大気の組成
10.大気の構造
11.大気の熱収支
12.大気の力学・化学
13.海洋の循環
14.海洋と気候
15.気候変動、オゾン層変動
|
●成績評価の方法
主として期末試験の成績により評価します。教員によっては、講義毎に小レポートを課し
ます。
|
●教科書
特にありません。
|
●参考書
『地球科学基礎T資料集』を初回の講義で配付します。また、講義の中で適宜、参考書を
紹介します。
|
●注意事項
理学部学生向けの地球科学基礎Iは2教室で並列開講されます。それぞれの教室で、前半
、渡邊誠一郎と平原靖大が並行してほぼ同一の講義を行い、後半は神沢 博と柴田 隆が
並行してほぼ同一の講義を行います。期末試験はノート・参考書の持ち込みは不可としま
す。
|