●本授業の目的およびねらい
「人間は社会的動物である」という有名な言葉を、もっともうまく実証的に説明してい
る学問は社会心理学です。人間は社会を作り、一人一人の個人は、その社会の構成員であ
り、他者がどのように見たり、考えたり、行動するのかという暗黙のルールを経験的に学
ぶことによって、個々人は日常生活を安心して暮らすことが可能になります。この授業で
は、そうした暗黙のルールを実証的に体系化している心理学的な研究法と知識を学ぶこと
を目標とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
関連科目 「心理学T」「教育と発達の心理」
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●授業内容
1.オリエンテーション(心理学とは何か)
2.他者の印象や性格をどのように理解しているのか
3.他者との人間関係をどう見ているのか
4.社会的態度の形成
5.説得的コミュニケーション(1)
6.説得的コミュニケーション(2)
7.人を好きになる理由(1)−近接性と類似性−
8.人を好きになる理由(2)−身体的魅力−
9.対人関係の進展
10.他者の存在による影響−社会的促進と社会的手抜き−
11.傍観者効果と援助行動
12.集団の規範と同調行動(1)
13.集団の規範と同調行動(2)
14.より大きな社会での人の繋がり−流言現象−
15.まとめ
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●成績評価の方法
授業への出席と定期試験(小テストを課す場合もある)
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●教科書
社会心理学−個人と集団の理解− 吉田俊和・松原敏浩編著 ナカニシヤ出版
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●参考書
授業時に随時紹介する。
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●注意事項
心理学は実証的な学問であり、読心術ではない。間違った期待を抱いて受講しないこと。
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