●本授業の目的およびねらい
英文の速読、精読、その文化的背景の理解と、そこからのコミュニケーション能力の涵養
と、その応用に尽力する。
英語を読み、書く能力を特に重視する予定。
そのため幅広い分野からの英文を読む予定。
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●履修条件あるいは関連する科目等
関連科目:「英語(コミュニケーション)」
「言語文化2」、「言語文化3」
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●授業内容
英語を用いて、以下の範囲をできるだけ広くカバーしたい。
速読、乱読、精読と、いろいろ試みる予定。
科学的な分野で、とりわけ医学とその周辺分野での近年のトピックを重視して、様々な側
面を取り上げ、分析、考察し、それを言語化する訓練を行う。
医学の領域がどのように人間の社会生活に影響を及ぼしたかをまず分析、考察し、その周
辺にいつもあった公衆衛生の考え方の発展とその役割を考える。
公衆衛生の中でも、浄水、上水道、下水道の問題を重点的に取り上げ、その話題に取り組
む。
清浄な水を求めて人間は長い歴史を生き抜いてきた。
さらに、人間生活に欠かせない、水を使った風呂、シャワー、便所などの歴史的変遷、そ
の社会文化的影響などについて分析考察する予定である。
また、疾病、それに対する医療のあり方、また薬学のあり方をも問う。
そこで取り扱われるのは、結核であり、梅毒であり、また種々の伝染病である。
それが農学とどのように接点を持つかを考察する機会を与える。
たとえば、鳥インフルエンザは、鳥から鳥へ、さらに人間へと伝染する過程だが、家畜と
の接触が多い人間の危険性を考えることになる。牧畜業者、養鶏業者などなど。
医学と栄養、つまり食料の問題も切り離せない。
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●成績評価の方法
出席確認を兼ねて毎回小テスト(20%)授業中の発表(20%)、レポート(30%)
期末テスト(30%)
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●教科書
プリントを作成し、それを決められた場所に置いておくので、それを各自複写して、テキ
ストとして授業で使用する予定。最初の時間に説明する。
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●参考書
シゲリスト「文明と病気」(岩波書店)
福田眞人「結核の文化史」(名古屋大学出版会)
福田眞人「結核という文化」(中央公論社)
福田眞人編「日本梅毒史の研究」(思文閣出版)
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●注意事項
喋ることを要求される。積極的参加を望む。
精神的、物理的苦痛を感じる人は、当然、考慮される。
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