●授業内容
朝鮮・韓国語1の延長として授業が進められるが、朝鮮・韓国語の文法学習の最重要事
項である用言の活用に重点を置く。朝鮮・韓国語は日本語と文法構造が類似しているため
、日本語話者にとっては、文法の学習はそれほど負担にはならない。しかし、用言の活用
は文の組み立てに不可欠の事項であり、それに習熟することが朝鮮・韓国語の文法学習の
根幹となる。語基という概念に基づいて活用を体系的に理解し、豊富な練習問題によって
自由に活用形を作り、また用いることができるようにする。
主な学習事項は次の通りである。
・過去形
・不規則活用
・アスペクト形式(「進行」「結果の残存」)
・文末形式(緩叙形、詠嘆形)
・連体形(現在連体形、未来連体形、過去連体形、回想連体形)
・基本的な表現形式(願望表現、可能表現、推量表現など)
・文体(くだけた丁寧体、ぞんざい体)
・語彙(重要語1500語程度)
授業の冒頭で復習のための10分程度の小テストを行う。また、必要に応じて宿題、レ
ポートを課す。
また、朝鮮・韓国の文化や風俗などについても適宜紹介することにより学習意欲を高
めたい。
この授業で養われる朝鮮・韓国語の能力は、通常1年間の授業で目標とされる初級文法
のレベルを超えており、中級の半ばにまで及ぶものである。したがって、授業内容を着実
にこなせば、十分に実用的な能力を身につけることができるはずである。
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