2006年度 シラバス情報詳細

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
佐藤 正俊

●単位数
2単位

●開講時期
T 期
水・3
●対象学部
理学部
工学部
[U・X・V系]



●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:科学的思考と表現法の会得。                  

学習目標の設定法・授業学習の留意点を知り、充実した学生生活のスタートを切る。でき

るだけ身近な現象をとりあげて科学的な議論と検討を試み、思考の習慣を形成する。さら

に、現代物理学の一大トピックスとしての高温超伝導研究に関連した新物質科学の現状を

追い、これらの研究がいかにダイナミックで魅力にあふれたものであるかに触れる。これ

らを通して、大学で学んだ学問や知識をどう職業に生かしていくかについて考える糧を得

る。                                      


●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。                                   

                                        

                                        


●授業内容
「物理の散歩道」(ロゲルギスト著;岩波書店)のなかから、話題提供に適した章を選び

、その内容の説明を行うとともに、意見、感想を伝える。毎回2−3名がそれを担当する

。                                       

 初めの2回は、まず、大学生活をおくるにあたっての心構え・留意点を吟味する。大学

における講義は、おそらく、これまで体験してきた授業とはかなりのの隔たりを持ったも

ので戸惑うことも多いと思われる。その理由を考えながら、授業を理解し各人の学業に役

立てていくための手立てについて考える。特に、学びを通して、将来自分がどんな道を歩

みたいのか、どんな分野があっているのか、また、学問を職業とするのかしないのか、学

んだことをどう生かしていくのか等を考える場を設ける。              

 考えるきっかけを与える材料として、身近に見られる何気ない現象で、しかも科学的思

考が刺激されるようなものをとりあげる。「物理の散歩道」(ロゲルギスト著、岩波書店

)に見られる多彩な話題などを例としたい。一方、現代の物質科学がどんな風に進んでい

るかをもとりあげる。我々が今日、便利で文化的な日常生活を送ることができるのは科学

の進展の賜物である。20世紀最大の発明といわれたトランジスター技術は、現在、携帯

電話のようないわば、魔法ともいえる道具を生み出した。さらに、銅酸化物高温超伝導体

の発見とそれに続く超伝導体や新機能物質の開発研究はこの分野に大きな刺激を与え、一

大変革のきっかけとなっている。この具体例をみながら、現代物質科学の魅力に迫る。 

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        

                                        


●成績評価の方法
日ごろの発表態度、積極性、出席状況等の評価による。               

                                        

                                        



●教科書
「物理の散歩道」(ロゲルギスト著;岩波書店)                  

                                        

                                        


●参考書
特に設けない                                  

                                        

                                        

                                        


●注意事項
活発な議論・意見交換の場として、伸び伸びとこの場を利用してください。      

                                        

                                        

                                        



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