●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:青年期の心を探る
前期は、「イメージを通じた自己理解」に焦点を当てる。
大学生活を送っていく中で、自分自身について考え理解することは重要なテーマの1つ
である。この授業では、「イメージ」に着目し、イメージによって表現された自分を知り
、受講メンバー間でそれについて話し合う。臨床心理学や芸術療法の理論に基づき、実習
やグループワークなどを通して、自分自身について考える機会を持ち、理解を深めていく
ことを目的とする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
後期に開講される基礎セミナーB(担当:鶴田和美教授)を引き続き受講すること。
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●授業内容
この授業では、コラージュ、描画などの芸術療法の分野における自己表現の手法を、実
習やグループワークを通して体験する。それに加え、イメージや臨床心理学に関する文献
の講読を行い、総合的に学習を進める。これらの活動から得られた経験を、ディスカッシ
ョンによってメンバー間で共有したり、レポートにまとめたりすることによって、自分自
身に関する理解を深めていくことをめざす。
・「イメージ」とは何だろう?
−−「こころ」とイメージの関係について考える。
「ことば」とイメージの関係について考える。
・イメージとして表現される自分を体験してみよう。
−−自分を表現してみる。
その時の気持ちについて考える。
他の人に伝える。
他の人の表現を感じとる。
イメージを共有する。
・「自分らしさ」「その人らしさ」とは何だろう?
−−青年期にいる私(過去・現在・未来という時間軸で自分を位置づける)
大学生である私(大学・家庭その他さまざまな場の中で自分を位置づける)
これ以外にも多面的な視点があり得る。自由な発想で展開していこう。
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●成績評価の方法
実習やディスカッションへの参加、レポートの内容などから総合的に評価する。(各50
%)
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●教科書
使用しない。
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●参考書
授業の中で適宜紹介する。
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●注意事項
心理学の考え方に関心があること、自分について考えたり、他のメンバーと率直に話し合
うこと、などが期待される。主体的に関与することが必要である。
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