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名古屋大学 教養教育院 物理学実験

全学教育棟南館2F 物理学実験室1~7・準備室


運営方針

 名古屋大学 教養教育院 物理学実験準備室では、自然系基礎科目 物理学実験の運営をしています。将来、本格的な実験装置に触れる機会を持つ学生の皆さんが、研究室や社会で生かすことのできる技術・知識を十分に身につけることができ、そして「実験の楽しさ」を味わえるような授業を目指しています。

スタッフ

講師 井村 敬一郎 博士(理学)

Keiichiro Imura Ph.D., Lecturer

imura.keiichiro.j9-at-f.mail.nagoya-u.ac.jp

(-at-は@に変換してください)

全学教育棟南館 S390

052-789-5946

技術補佐員 渡部 豊喜

Toyoki Watabe

watabe-at-u.phys.nagoya-u.ac.jp

(-at-は@に変換してください)

全学教育棟南館 S290

052-789-4850

授業紹介

実験と演習を組み合わせた授業を行っています。取り扱うテーマは学部・学科によって異なります。

実験

重力加速度

ボルダの振り子を用いて重力加速度 g を測定します。測定結果と理論値を厳密に比較し、理論の不確かさと実験の不確かさがどの様に構成されているのかを学びます。

電気回路

オシロスコープの使い方を習得し、交流電気信号の観測方法を学びます。LCR回路を用いてインピーダンスの周波数特性を計測し、共振現象についての理解を深めます。


偏光・分光

回折格子を用いて、カドミウムランプが発する輝線スペクトルの波長を測定します。また、半導体レーザー・偏光子・偏光板を用いて、光の偏光につて学びます。

放射線・宇宙線

ガイガー・ミュラー計数管を用いて、放射性同位元素ストロンチウム90から放出されるβ線の強度を測定します。また、霧箱を用いて、自然放射線の観測を行います。


電子の比電荷

一様な磁場中における電子の軌道を観測し、ローレンツ力に関する理解を深めます。また、電子の素電荷 e と質量 m の比(比電荷 e/m )を実験的に求め、実験精度や測定値の不確かさを評価します。

低温物性

液体窒素温度(マイナス196℃)まで冷却された金属や半導体の電気特性について学びます。また、超伝導状態や強磁性状態へ、物質の状態が一斉に変化をする、相転移現象を観測します。

演習

誤差の取り扱い
最小2乗法

実験で得られる測定値には、必ず不確かさが含まれます。読み取りの不確かさ、測定器具の正確度、ばらつきに関係した不確かさを理解し、統計処理について学びます。

実験的に得られたデータの組を、あるモデル(関数)で近似する際に、最も良く測定値に合う係数を探す必要があります。線形フィッティングを例に、最小2乗法の考え方を理解します。


グラフの書き方
実験ノート・レポートの書き方

実験結果をグラフで表すことは、視覚的な理解をする上で非常に重要です。仮想実験のデータを用いて、正方方眼、片対数、両対数グラフの描き方を習得します。

実験ノートやレポートは、読み手が実験者の実験を再現できるように作成する必要があります。仮想実験を題材にして、論理的なレポートの書き方について学びます。

教材

物理学実験準備室では、授業を効果的に行う為の、様々なテキスト・動画教材を準備しています。予習・復習、レポート作成等に十分活用して下さい。

実験解説動画

実験を行う上での注意点やポイントをまとめた解説動画です。授業時間を有効に使うため、予習時に視聴をして下さい。

日本語版

English Version


授業用テキスト

測定値の整理と記録、計測装置を使う上での基礎技術、各実験テーマがまとめられています。授業時は必携とします。

物理学実験指針

※理学部学生は異なるテキストを利用します


安全講習テキスト

実験を安全に行う為、授業前に必ず目を通し、安全に対する意識を持って授業に臨んでください。

安全の手引き

A Guide to Safety


2024年度 時間割

春学期

 

火曜3・4限:理学部

木曜3・4限:情報学部・農学部

金曜4・5限:医学部

秋学期

月曜4・5限:工学部 電情

火曜4・5限:工学部 物工・エネ・土建

水曜3・4限:G30

木曜4・5限:工学部 化生・マテ

金曜4・5限:工学部 機航     


   

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