2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160083403

●科目区分
言語文化Ⅱ

●科目名
初級スペイン語2
●主担当教員名
Villalobos

●単位数
2単位

●開講時期
後期
水・4
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい

前期に続き,スペイン語の基本的な文法を学び,一通りの文法の知識を得る.同時に,簡単な会話や日常的な表現を身につけるべく練習する.比較の表現、代名詞、再帰動詞などを学ぶことで、さらに多くの事象を表現できるようにする。また,テキストに沿って,スペインやラテンアメリカの人々の暮らしぶり,文化,ものの考え方などを紹介し,スペイン語が話されている国々に対する学生の皆さんの興味を喚起する.

●履修条件あるいは関連する科目等

初級スペイン語の前半を終えるくらいまでの文法の知識を必要とする.

●授業内容

第9課 :poder 動詞の活用と用法。poder を用いた、許可を求める表現、依頼する表現。
第10課 :tener 動詞の活用と用法。tener を用いた、年齢を尋ねる表現、兄弟の人数を尋ねる表現、「しなければならないこと」を尋ねる表現。 
以下、Hola! Que tal? 2 を用いて授業を行う。このテキストは、教員が印刷して渡すので購入する必要はない。
第1課 : ir, venir の活用と用法。irを用い、どこに行くか尋ね、それにこたえる。venirを用い、どうやって大学に来るか、尋ね、それにこたえる。ir a + 動詞 の表現。
第2課 : 比較級、最上級。比較級を用いた表現、会話。
第3課 : 直接・間接目的格人称代名詞。代名詞を用いた会話。
第4課 : gustar を用いた、「~は~が好きです」という表現。gustar を用い、何が好きか尋ね、答える。
第5課 : 再帰動詞。再帰動詞を用いた、名前を尋ね、答える表現。何時に起きるか、寝るか、尋ね、答える表現。
第6課 : 過去分詞。現在完了形。否定語・不定語。現在完了を用いた会話。否定語・不定語を用いた会話。

●成績評価の方法

出席(10%)課題(15%)口頭試験および筆記試験(75%)
試験は、筆記の形式で行う。受講者の習熟度により、教員が形式を選択をする。
履修取り下げ制度を採用する。

●教科書

Hola! Que tal? 2
朝日出版社 辻本千栄子著

●参考書

辞書 現代スペイン語辞典 白水社

●注意事項

辞書に関しては,上記のものに限りません.目的,これからの学習の方向に従い,個人が使い易いものを選んでください.より安価な小事典でも,電子辞書でもかまいません.

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

*学生の皆さんには,授業にしっかりと出席し,積極的に学習に取りくむ姿勢を期待する

語学の授業であるため,他の学生との会話のやりとリなども,実践的な力をつけるため
には効果を発揮するからである.社会に出てから新たに新しい言語の習得を目指すには,
時間的にも経済的な面でも余裕がなければならない.学生時代に,できるだけ多くの言葉
の学習に取り組むことは,将来のために大変に有益であることは間違いない.
地球には多くの種類の言葉が存在する.そのことは,メキシコの新進気鋭の映画監督ア
レハンドロ・ゴンザレス・イ二ャリトゥの作品『バベル』の中に見られるように,人々の
間に誤解や軋轢,また不幸な場合には暴力的な衝突をも生むことになる.知恵を持つ人間
は,言葉を駆使し,豊かに感情を表現し,なんとしても,そうした軋轢や衝突を避けなく
てはならない.言葉を間違いなく,正確に,そして思いを込めて使うことが,国と国,人
と人の間の柔軟で,ざらつきの無い関係を築く上で重要な役割を果たすのである.まず,
母国語を大切に美しく用い,表現を磨くよう,努めることである.その上で,さらに,他
の言語を学び,実際にその国の人々とコミュニケーションをとり,その国の文学作品や歌
,映画に触れる.それは,自身の世界を広め,豊かにするだけでなく,グローバル化する
世界の積極的な一員となることを可能にするのである.
多くの言葉の存在は,世界を複雑化し,人々の間に溝を作る一方で,この世界に多様な
様相を与えるものである.言葉によって,それを話す人々の表情,ものの考え方,生活の
仕方までも変わる.歌の旋律さえも異なる.それは,この世界の豊かさの表れでもある.
他の言語を学ぶことが,彼らの考え方,生き方を知る第一歩となり,世界の多様性に触れ
る助けとなることは間違いない.


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