2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160011240

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
ロシア語1
●主担当教員名
柳沢 民雄

●単位数
1.5単位

●開講時期
Ⅰ期
月・2
●対象学部
工学部R1



●本授業の目的およびねらい

ロシア語を初めて学ぶ受講生を対象に、一貫した授業計画に基づいてロシア語に関する基礎知識と運用力を養成する科目である。「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能をバランスよく総合的に身につけることを目指す。ティーチング・アシスタントの協力が得られれば「生きたロシア語」に触れながら学習を進める。また、ロシア語世界が身近になるよう、視聴覚メディアなどを通じて文化・風俗・歴史・社会事情等についても学び、国際的視野を涵養する一歩とする。目標は「ロシア語に親しむ」である。

●履修条件あるいは関連する科目等

ロシア語2とともに履修すること。

●授業内容

ここの授業では、ロシア語1とロシア語2とによって半期でロシア語の基礎的な文法事項を習得する。
授業テーマ
1.文字と発音(1):母音、アクセント
2.基本的な平叙文と疑問文(1)
3.名詞の性
4.動詞の不定形と現在人称変化(第1変化)
5.名詞の複数形
6.格、指示代名詞(1)
7.動詞の不定形と現在人称変化(第2変化)
8.前置詞(1)、特殊な動詞変化形
9.「ある」の過去形の用法、生格
10.対格、活動体と不活動体
11.与格と前置詞(3)
12.造格、述語の造格
13.不定人称文、名・父称・姓
14.動詞の体(アスペクト)の形と用法
15.形容詞の短語尾形

●成績評価の方法

履修取り下げ制度を採用する。期末試験を受験しないものは「欠席」とする。平常点・課題提出・小テスト(50パーセント)および試験(50パーセント)の成績により総合的に評価する。

●教科書

桑野隆著「《新版》はじめてのロシア語」(白水社)、プリント配布。

●参考書

参考書は授業中に指示する。露和辞典は、「博友社ロシア語辞典」、「岩波ロシア語辞典」、「研究社露和辞典」の内から一冊を購入すること。

●注意事項

露和辞典を必ず持参すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 大学生になったことを実感することの一つに新しい外国語を学ぶことがあるのではないでしょうか。新鮮なこの思いも時が経つにつれて次第に重荷になる人が多いようですが、そうならないためにも腰を落ち着けてじっくりと語学を学んで行くことが必要です。 以下ではロシア語を学ぶ際に必要となる辞書について書いてみましょう。
 ロシア語は語形が複雑に変化しますので、語の形を辞書で引いてもそのままの形では辞書に出ていないことが多いのです。初学者はこれで嫌になるかも知れません。従って、文法が少し分かりかけた段階で辞書を使えばよいでしょう。この十数年ほどに二冊の大きなロシア語辞典が出版され、そのどちらも学問的に立派な辞典です。
(1)「研究社露和辞典」(研究社):この辞典は語彙数26万語と我が国最大の辞書です。語彙数だけでなく文法事項や例文・用例、慣用的表現などが豊富に載せられており、これ一冊あれば他のロシア語の辞典は必要ないほどのものです。また語彙数の多さから、理工系の専門分野の語彙も豊富に載っています。この辞書は量と質に関して我が国(あるいは世界でも)最高のもので、我が国のロシア語研究の水準の高さを実感させるものがあります。しかし初級者には高級すぎるかも知れません。(2)「岩波ロシア語辞典」(岩波書店):この辞典は前記の辞典より語彙数は少なく、13万語ぐらいのものです。しかし研究社の辞典より後に出版されたこともあり、比較的新しい語彙が載っています。また研究社の辞書とほぼ同じ大きさにも拘わらず、語数が少ないだけに辞書が見やすくなっています。勿論、文法的な項目や例文等もしっかりしていますし、何よりも全体的に洗練されています。初級者にも引きやすく、しかも学問的にもしっかりした辞書には次のものがあります:
(3)「博友社ロシア語辞典」(博友社):この辞書は改訂版が出て新しくなりました。辞書の語彙数は6万語ぐらいです。この数は初級・中級者に丁度良い語彙数ですし、例文も初級の人にはわかりやすいものです。また簡単な和露語彙集が付いていますし、各単語に発音記号が表記されています。


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