●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ: 「分子生物学のあゆみ」 分子生物学の発展の歴史には、物質に依拠して生命を理解することに成功した先人の実験科学者が築き上げてきた学術大系が鏤められている。物質に依拠して生命を理解することは、生物学が自然科学の一領域を占める上で、欠くべからざる重要な姿勢である。本セミナーでは、分子生物学を築いた先駆研究者の洞察と研究アプローチに焦点をあて、いかにして生命の機能とそれを支える機構を理解していくことができるのかを、主体的な学習、発表、質疑応答を通して議論する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高等学校で生物を選択していなくても、これから生物学をしっかり勉強しようという意思があれば受講に支障がないよう配慮する。全学教育科目として開講されている物理学実験、化学実験、生物学実験を積極的に履修していただきたい。
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●授業内容
1.分子生物学のあゆみにおける歴史的発見をトピックスとして概説する。 2.分子生物学発展の担い手となった著名な研究者に関して、時代の背景、研究の経緯、研究成果の歴史的意義について議論する。 3.興味をもった先駆研究者の洞察と研究アプローチに関して、書籍、学術雑誌、インターネットなどを利用してさらに深く調査する。 4.調査内容に関して中間発表を行い、討論する。 5.討論の結果を踏まえ、調査内容を発展させレポートにまとめる。
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●成績評価の方法
調査内容の的確さと理解の深さ、発表の技法、討論を通して理解を深めようとする姿勢を総合的に評価する。また、5月末までに適切な届け出がなされた場合に、履修取り下げ制度を採用する。
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●教科書
特に指定しない。プリントを配布する。
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●参考書
分子生物学の軌跡(化学同人),ノーベル賞からみた遺伝子の分子生物学入門(化学同人),生命の謎を解く(共立出版),盲目の時計職人(早川書房),MOLECULAR BIOLOBY OF THE GENE(CSHL Press),MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL(Garland Science)
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●注意事項
無断で欠席をしないこと。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
将来、学部進学後に取り組む研究活動に先だって「研究とは何か」を自問自答する一助になればと思っています。
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