●本授業の目的およびねらい
テーマ:「宇宙像の変遷」 現代宇宙論は、宇宙には特別な場所がないこと、膨張を続けていること、ビッグバンという熱い始まりがあったことを明らかにしました。ここに至るまで、人類は歴史の始まりから、宇宙とはどのようなものなのか、どうやって始まったのか、という問を発し続けてきました。本授業では、様々な神話に見られる古代の宇宙観、宇宙創生について調べ、それが西洋科学の進展とともにどのように変遷を遂げてきたのかを解析、討論してもらいます。科学の進展の一つのモデルとして宇宙像を取り上げ、文献を調査し、まとめ、解析し、発表する力、また討論する力を養うことを目的とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
なし
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●授業内容
第一回は、現代宇宙論に基づき、実際に観測されている宇宙について簡単に解説します。また、学生を二人一組のグループにわけます。 二回目以降は、シュメール、エジプト、ギリシア、インド、中国、日本の神話から、宇宙創生や宇宙の形に関わる部分をグループごとに調べ、発表をしてもらいます。続いて、ギリシャやローマの宇宙観、中世ヨーロッパの神学的宇宙観とはどのようなものか、さらにティコ・ブラーエ、ケプラー、ガリレオ・ガリレイらがなぜ地動説を唱えるに至り、そのことが、またなぜローマ教会を怒らせることとなったのか、について調べてもらい、討論を通じて解析します。 引き続いてニュートンの万有引力の法則、その結果得られた19世紀までの宇宙観、オルバースのパラドックスなどについて報告してもらい、時間が許せば、最後には、20世紀に入ってからの進展、アインシュタインの相対性理論と宇宙論、フリードマンの宇宙モデル、ビッグバン宇宙論などについて調べ、発表してもらいます。 少なくとも二回は発表をしていただくことになりますが、二回目には、パワーポイントプレゼンテーションを用いた発表を行ってもらいます。
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●成績評価の方法
発表の回数・内容や形式、討論への参加などで評価します。
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●教科書
なし。
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●参考書
資料を図書館等で探すことも、評価に入ります。
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●注意事項
文系の学生の参加も期待します。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
議論・討論が好きな学生が集まってくれると、おもしろい展開になっていきます。 たとえ「あまり立派な意見ではないかな」と思っても、気にせずに、きちんと自分の考えを積極的に発言してもらうことを期待しています。授業中に、ディベートも行う予定です。
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