2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160014507

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
片山 正昭

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・5
●対象学部
農学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
工学部(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ系)



●本授業の目的およびねらい

「名古屋大学の国際化を考える」 ~調査・分析・発表の技法の修得~
 名古屋大学の国際化とは何でしょう.世界中の研究者との交流を通して普遍性のある学問を構築すること? 卒業生が国際的に活躍できるような教育を行うこと? 大学の知的資源をとおして国際社会に貢献すること? 世界中の大学や研究組織のことを知って大学そのものをよりよくしていくこと? 色々な立場から色々な答がありそうですね.
 この授業では,名古屋大学の国際化をテーマにとりあげ,課題の調査・分析を行い,事実と明確な論理に基づいて,自分の考えを表明する能力める事を目指します.

●履修条件あるいは関連する科目等

付和雷同,多数迎合能力は不要です.好奇心,向上心,自ら考えようという姿勢を歓迎します.学部,国籍,性別不問.なるべくバラエティー豊かな学生が集まることを期待しています.

●授業内容

 最終的には名古屋大学の国際化を担う教職員を招き,そこで皆さんの提言を発表することを予定しています.このプロセスを通して「適切な情報を検索する技術(一次情報に近づく技術)/アイデアを出してまとめる技法(ブレインストーミング,KJ法など)/意見を発表する手法(スライドの作り方から声の出し方まで)」を身につけます.

概略,下記の流れを予定しています.

・分野を超えた知り合いを作ろう:セミナーの趣旨説明.自己紹介.
・脳みその中にあるものを出す :大学の国際化とは? ブレインストーミング
・知らないことを発見するために:名大の国際化の公開資料の探査
・知らないから知ってるに   :一次情報への接近
・アイデアをつくる      :ブレインストーミングとKJ法
・磨かれてこそアイデアは光る :アイデアに建設的反論を
・学生こそ大学の主人公    :学生の立場からみた名大国際化への提言を発表

※ 一次情報への接近では,学内の国際化関係の教職員や外国人留学生からの聞き取りも行います.英語をはじめとする外国語を使用する機会を作る予定です.

●成績評価の方法

・レポート,発表,授業への寄与に基づいて評価します.
・また受講生の自己評価,相互評価も勘案します.
・講義に協力頂く学内外の専門家は,評価には参加しません.

●教科書

特に無し

●参考書

授業において適宜助言.

●注意事項

・基礎セミナの性格上,欠席すると他のメンバーにも迷惑をかけるので,皆勤は必須.
・授業の最終回では,学内外の関係者を招いた発表会を予定しています.
・3回目の授業終了までに「履修取り下げ届け」を提出した場合は成績判定は「欠席」

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 「○○の国際化が重要」という表現は,あちこちで良く目にします. でも誰のため,何のため,ということを,ちゃんと考える機会は意外と少ないものです.私自身は,海外の研究者との交流,国際会議や英語論文発表,研究室での留学生指導,留学生向け講義担当,海外生活経験,趣味を通じての国際交流など,経験値は低くはありません.しかし「名古屋大学の国際化」の専門家というわけではありません.皆さんと一緒に勉強していきたいと思います.
 国際化の専門家では無いですが,「アイデアを出して検証してまとめて発表する」という部分は,研究者・教員として「プロ」です.私の経験で得た知識や技能を基礎セミナという少人数教育で伝えていくことは,個の授業で私が考えている大事な事柄です.



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