2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160014412

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
横山 悦生

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・4
●対象学部
文系学部



●本授業の目的およびねらい

テーマ 北欧の手工教育の伝統に学ぶ――遊びと労働の教育――
①北欧(ロシアも含む)のスロイド(工作)教育の成立と発展過程を学ぶこと、②国内の技術教育や職業教育に関する教育施設を訪問し、その実際を体験見学すること、③教育学の古典を中心に学習し、遊びや技術や労働の教育の意義について考えることを本セミナーの基本的な目的にしている。④参加者の関心があれば産業遺産や産業考古学についても学習する。

●履修条件あるいは関連する科目等

文系の学部を対象としている。教育学部の学生に限定されないが、教育学や遊びや工作に興味があることが求められる。また、基礎セミナーAとBとは関連するテーマであるので、通年で参加することが求められる。

●授業内容

4月7月 基本的文献の学習
8月初旬 「子どもの遊びと手の労働の研究会」(8月1・2日)に参加する
10月後半から1月 遊びと労働の教育という問題が教育学の古典(ルソー、ペスタロッチ、フレーベル、デューイ、ケルシェンシュタイナー、クルプスカヤ、フレネなど)においてどう論じられてきたかを学習。

●成績評価の方法

基本的に出席とセミナーでの報告、討論への参加度を重視する。

●教科書

子どもの遊びと手の労働の研究会編『子どもの「手」を育てる』ミネルバ書房

●参考書

細谷俊夫『技術教育概論』(1978)、西岡常一『木のいのち、木のこころ』、須藤敏昭『遊びと労働の教育』(1977)、田中萬年『働く者の学習論』学文社(2007)、技術・職業教育学研究室報告『技術教育学の探究』第1号第11号の各号に掲載された関連論文。

●注意事項

8月初旬の手労研(大東文化大学)に参加する費用は自己負担である(3万円くらい)

●本授業に関する参照Webページ

http://gijyutukyouikugaku.blogspot.com/

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

参考文献:セルマ・ラーゲリョフ『ニルスの不思議な旅』第51章。横山悦生「オットー・サロモンの初期スロイド教育――ネース・少年スロイド学校における実践の到達点からみたシグネウスの影響――」『日本産業教育学会紀要』第36巻第1号、2006年1月、73頁ー80頁。同「手工科成立過程期における日本とスウェーデンとの教育交流――手工科に与えたスロイドの影響の再評価――」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀
要(教育科学)』第50巻第2号、2004年3月、27ー39頁。同「スウェーデンにおける1877年改革前後のスロイド学校の実態――オットー・サロモンの著書からみえてくるもの――」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第52巻第2号、2006年3月、1頁ー27頁。同「オットー・サロモンによるスロイドのモデル
シリーズの形成と発展」『日本産業教育学会紀要』第37巻第1号、2007年1月、47頁ー54頁。同「オットー・サロモンのスロイド教育システムのテーゼ」『名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)』第53巻第1号、2006年9月、45頁ー61頁。以上の論文は先に示した研究室のHPから取得可能である。


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