●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:幕末・明治の日本人は西洋文化をどのように受け入れたのか?(1)
このセミナーの目的は、近代日本の成立期において、日本人が初めて西洋文化に接した体験を物語るテキストを読み、その内容を正しく理解し、あわせてその歴史的コンテキストを読み解くことである。
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●履修条件あるいは関連する科目等
日本の近代化の諸様相について関心をもつ学生の参加を期待する。また、Ⅰ期・Ⅱ期の授業内容は関連しているので、できれば通して受講してほしい。
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●授業内容
Ⅰ期の授業では、幕末に書かれた福澤諭吉の『西洋事情』初編「備考」からトピックを選び、福澤が幕末に見たヨーロッパ世界の新奇な事物やシステムについての記述を読みながら、福澤の優れた着眼点と明治維新後のそれらの展開について考える。また、明治人の書いたテキストを読みこなす能力を養う。
1.福澤諭吉の年譜を読む 2.『西洋事情』の出版事情(『福澤全集緒言』から) 3.『西洋事情』巻之一「小引」 4.『西洋事情』巻之一「備考」のトピック「政治」、「収税法」 5.同、トピック「商人会社」「外国交際」 6.同、トピック「兵制」 7.同、トピック「文学技術」、「学校」 8.同、トピック「新聞紙」 9.同、トピック「病院」、「貧院」、「唖院」、「盲院」、「癲院」、「痴兒院」 10.同、トピック「文庫」、「博物館」 11.同、トピック「蒸気機関」、「蒸気船」、「蒸気車」、「電信機」、「瓦斯燈」 12.福澤諭吉と明治の近代化
各参加者が自分の理解や解釈を示して他の参加者と議論することにより、相互的に理解を深めていくような授業としたい。
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●成績評価の方法
授業への参加度(毎回の授業の準備、テキストの理解度、他の参加者との議論など):60% 学期末レポート:40%
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●教科書
初回にコピーを配布する。
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●参考書
必要に応じて、授業で紹介する。
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●注意事項
授業への参加度を重視するので、意欲的に臨んでほしい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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