●本授業の目的およびねらい
「繊維に関するあれこれ」 ○○繊維について勉強し,調べたことをまとめ,発表できるようにします。 最後にレポートの書き方を指導し,卒業論文作成時に必要なスキルが身につくように指導します。 繊維は日常生活から環境問題まで幅広い分野で活用されています。身の回りにある繊維や最新テクノロジーで活用される繊維を題材として取り扱い,それぞれの専門分野での応用について討論し,繊維の理解を深めることを目的とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
文系・理系を問いませんが,化学,物理,生物に関連する科目のうちどれか一つでも 履修したことのある学生が望ましい。繊維に興味がある,あるいは勉強したい学生。
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●授業内容
繊維と言えば何を想像するでしょうか? アクリル繊維,食物繊維,炭素繊維など我々の身近な所,衣食住に繊維は密接に関わっています。最近では,人工クモの糸を作る技術が開発され,これを繊維として利用した衣料品まで販売されるようになりました。 花粉やPM2.5のような微粒子を捕集する空気清浄機には繊維フィルターが利用されています。カーボンナノチューブも繊維の仲間と考えてみても良いでしょう。このように考えてみると,最先端の研究分野にも繊維が活躍していることが分かります。 みなさんはどのような繊維に興味があるでしょうか?その興味のある○○繊維について一緒に深く勉強し,授業に興味を持って貰えるよう繊維にまつわる最新の話題について提供していきたいと思います。
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●成績評価の方法
出席,発表,レポートを評価対象とします。 合計100点満点のうち60点以上を合格とします。
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●教科書
なし
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●参考書
授業時に適宜紹介します。
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●注意事項
予備知識は前提としておりません。 積極的に質問,発表,意見交換ができるような授業にします。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
担当教員は化学製品を作るプロセスを専門にする研究者です。主に化学をベースに研究を行っておりますが,最近では繊維に関する研究も始めました。具体的には炭素のみでできた繊維をプラスチックに埋めることにより強化された炭素繊維強化プラスチック材料の開発を行っています。これは高い強度を有しており,テニスラケットや航空機を構成する材料として利用されています。 粉やコロイドに関する研究も行ったことがあり,これらと繊維との複合化技術の開発にも取り組んでおります。これらの経験を基に最新の研究事例を紹介し,繊維に興味を持って貰えるように授業を展開していきたいと思います。
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