●本授業の目的およびねらい
「セミナーのテーマ:建築ドローイングを読む」 建築家の描くドローイングは、設計した建物についての情報を施主や施工者に正確に伝達するばかりでなく、その建物で試みたデザインを表現するメディア(媒体)でもある。本基礎セミナーでは、主として近代建築の巨匠が描いたドローイングを取り上げ、そこで表現されたデザインの特徴を自発的・自律的に読解する能力、またそれを口頭及び文章での的確な言語表現としてとりまとめ、他者に伝える能力の修得を目指す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
専門分野に関係なく、美術・デザイン全般に興味があること。逆に、建築に関する専門知識は必要としない。
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●授業内容
本セミナー「建築ドローイングを読む」では、授業を前半・後半に2分し、前半では毎授業時に近代建築家の描いた建築ドローイングが1枚示され、そこに表現されたデザインを参加者各自がどのように読み解いたのかを口頭発表し、意見交換を行う。後半では、参加者各自が自由に建築ドローイングを選び取り、それを読解したレポートを口頭発表し、その発表内容についての意見交換を行う。
前半 1 イントロダクション:建築ドローイングの読解、レポートのとりまとめ方についての概説 2〜8 近代建築家のドローイングを読む
後半 9〜14レポートの口頭発表及び意見交換(各回2名) 15 全体総評・まとめ
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●成績評価の方法
意見交換への参加(20%)、レポート試験(80%) レポート試験の口頭発表と最終提出を行わない者は「欠席」とする。
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●教科書
教科書は使用しないが、前半授業時に読解対象となる建築ドローイング及び参考資料を配布する。
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●参考書
香山壽夫,『建築家のドローイング』,東京大学出版会,1994年,ISBN4-13-063500-X
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●注意事項
レポートの対象選択については、教員及びティーチング・アシスタントが随時相談を受け付ける。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
建築は、服飾、家具什器、工業製品と同様、デザインされた人工物です。デザインについて「カッコイイ」「カワイイ」と感じることがあるでしょうが、そのデザインのどこがどのように「カッコイイ」「カワイイ」のかについて考えたことがあるでしょうか。「スキ」「キライ」という各人の感性や趣味のレベルを越えた次元で、(ここでは建築に限定していますが)デザインについて考えてみましょう。
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