2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160011503

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
植田 健男

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
月・5
●対象学部
農学部
文系学部
情報文化学部(自然)
理学部
工学部(Ⅰ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ系)



●本授業の目的およびねらい

 本授業は、これからはじまる大学での学び(学問)を豊かで確かなものにするために、これまでの自らの学びを振り返り、その到達点とこれからの課題を明らかにすることを目的としている。そのために、これまで自分たちが受けてきた高校教育そのものを相対化し、現代の学校教育のなかでの自分たちの学びやそこにおける育ちの現状、課題を客観的に捉え直し、これから何を克服していかなければならないのかを考え合う。

●履修条件あるいは関連する科目等

 特に、なし。

●授業内容

 「自分って何?」あるいは「何のために何を学ぶのか」という問いは、おそらくは殆どの青年が共有しているのではないだろうか。今の自分は、どういう地点に立っており、そして、その自分はこれまでどのようにして形成されてきたのか。これまでどのような「学び」を体験し、その過程で学校や家族、仲間たちはどのように関係してきたのか。その結果として、どのような問題や課題を背負っているのか。また、これからの自分をどのような展望のもとに築いていけば良いのか。
 しかし、残念ながら、ほとんどの人たちがこうした問いを自らに投げかけることはなかったのではないか。ともかく、大学に入るまでは考えないようにしてきた(そう命じられてきた)のではなかったのか。大学に入った今、自らのこれまでの成長・発達の道筋と到達点を明らかにし、そのうえでこれからの展望を探し求め、築き上げること、言い換えれば、「生の」青年たちの発達のこれまでとこれからを、同世代の仲間たちとの共同の学びの中で、自分たち自身の目で見つめ直し、自らの頭で考え直すことを試みたい。
 そのために、前期は、今まで自分が受けてきた高校教育を振り返り、どのようなことを学ぶことができたのかを捉え直します。そのことをもとに、高校教育の意義や課題を考えます。またグループワークを通して、自分自身の高校での体験や経験を多面的に捉えたり、自分が関心を持 ったテーマについて考えを深めます。


●成績評価の方法

 出席状況と発表・レポートについて自己評価と相互評価をもとに総合的に判定

●教科書

 使用しない。

●参考書

 適宜、授業の中で指示する。

●注意事項

「セミナー」は、受け身では成立しない。参加者の共同の学びあいがあって、はじめて発展しうるものである。また、現役の高校生である名古屋大学教育学部附属高等学校の生徒もセミナーに参加してもらい、共に学び合うことで、私たちの学びをより豊かなものにしたいと考えている。これらの点を是非とも理解した上で受講していただきたい。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 セミナー参加者全員の力を出し合って共同の学びを実現しながら、自分たちの足もとを確かめ合い、今後の発展課題を展望していくこととしたい。
 何か今の自分が、「本当の自分」とはどこか違うじゃないか、と感じている皆さん!誰か他者が用意してくれた線路の上を、ひたすら歩み続けてきた皆さん!何か、「自分の人生」を生きてきたという実感がない皆さん!これまでの自分を一旦は“崩し”た上で、自分の人生や生き方を自分の手で選び取れるような“自分づくり”を試みることにしましょう。



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