2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160075381

●科目区分
開放科目

●科目名
行政学
●主担当教員名
後 房雄

●単位数
4単位

●開講時期
前期
金・3 金・4
●対象学部
全学部(法学部を除く)



●本授業の目的およびねらい

 明治以来の「追い付き型近代化」過程における日本型行政システムの原型の確立、およびその後の変容と持続、その根本的な改革を迫る現在進行中の自由主義的改革の背景、内容、見通しなどを理解する。併せて、行政学の基礎的な概念や理論、日本の比較対象としての諸外国の行政システムについても知識を得る。

●履修条件あるいは関連する科目等

 

●授業内容

 1980年代以降の日本(および他の先進諸国)においては、行政改革、教育改革、経済構造改革、福祉改革、政治改革、地方分権改革、司法制度改革など、一連の「改革」がキーワードとなり続けている。こうした動向を要約するならば、政治-行政関係の転換、および行政-社会関係の転換という二重の意味における「対行政革命」ということができる。
 つまり、政治-行政関係において政治が自立して主導権を回復すること、行政-社会関係において社会(市場と市民社会)が自立して主導権を回復することの二つが時代の課題となっているということである。これはまた、個人の自己決定権や自治の実質化でもある。そのなかで、行政自体も、成果志向、顧客重視、参加と協働などの方向での自己改革を迫られている。
 講義では、明治以来の追い付き型近代化過程における日本型行政システムの原型の確立、およびその後の変容と持続をたどったうえで、現在進行中の「対行政革命」(自由主義的改革)の背景、内容、見通しなどを考える。

●成績評価の方法

評価は課題レポート(30点)と学期末試験(70点)を総合して行う。

●教科書

特になし。適宜資料を配布する。

●参考書

後 房雄「経営・自治へ展開する行政評価(1~23)」、『ガバナンス』2005年5月号~2007年3月号 / 後 房雄「福祉国家の再編成と新自由主義―ワークフェアと準市場」、日本行政学会編『変貌する行政』ぎょうせい、2009年 ほか Web版シラバス「担当者からの言葉」参照

●注意事項



●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

参考書・参考資料
・後 房雄「経営・自治へ展開する行政評価(1~23)」、『ガバナンス』2005年5月号~2007年3月号
・後 房雄「福祉国家の再編成と新自由主義―ワークフェアと準市場」、日本行政学会編『変貌する行政』ぎょうせい、2009年
・後 房雄『NPOは公共サービスを担えるか』法律文化社、2009年
・後 房雄『政権交代への軌跡』花伝社、2009年
・ジュリアン・ルグラン(後房雄訳)『準市場 もう一つの見えざる手―選択と競争による公共サービス』法律文化社、2010年
・西尾勝『行政学(新版)』有斐閣、2001年
・村松岐夫『行政学教科書(第2版)』有斐閣、2001年
・西尾勝・村松岐夫編『講座 行政学』全6巻、有斐閣、1994年-1995年
・村松岐夫『日本の行政』中公新書、1994年
・新藤宗幸『講義・現代日本の行政』東大出版会、2001年
・縣公一郎ほか編『行政の新展開』法律文化社、2002年
・クリストファー・フッド(森田朗訳)『行政活動の理論』岩波書店、2000年
・『データブック日本の行政』行政管理研究センター、隔年刊


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