●本授業の目的およびねらい
外国人留学生と日本人学生が討論や共同作業を通じて、日本社会や日本文化に対する理解と相互の理解を深めることを目的とします。名古屋大学およびこの地域で多様な文化を持つ人々が共に学び生きることの意味を考え直し、多文化共生のあり方を模索します。
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●履修条件あるいは関連する科目等
留学生、留学生とのコミュニケーションに熱意を有する者、留学経験者、留学を予定する者
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●授業内容
この授業では、まず本学における留学生受入れの実態を把握し、留学生が勉学その他の日常生活で直面する問題点を取り上げ、ディスカッションを行う。次に、グループ分けを行い、それぞれグループでテーマを決め、資料を作成し発表してもらう。グループの中には必ず留学生を入れ、専門用語や背景知識の伝達をその場で行うことで、留学生に分かりやすく説明するテクニックを学ぶことにする。この授業は、国際教育交流センターの複数の教員を中心に行われるが、教師の主な役割は問題提起とアドバイスであり、授業の主体はあくまでも学生諸君である。日ごろの留学生とのやり取りのなかで共感あるいは違和感を持ち、それを積極的に表現できるパワーのある学生の受講を期待する。なお受講生には、グループごとの課題だけでなく、毎時間配布する授業アンケートへの記入を義務づける。
1 オリエンテーション 2 コミュニケーションとは 3 留学生と日本社会 4 異文化との出会い 5 グループ活動について 6〜9 グループ活動 10〜12 グループ発表と討論 13 グループ活動から学ぶ 14 留学経験から日本を考える 15 まとめ
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●成績評価の方法
出席、授業態度、グループ発表、グループ活動への貢献度、レポート
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●教科書
なし
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●参考書
『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション』石井敏、久米昭元他著、有斐閣 『日本語教師のための異文化理解とコミュニケーションスキル』八代京子、世良時子著、三修社
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●注意事項
30分以上の遅刻は欠席とみなす。 5回以上授業を欠席した場合は「欠席」とみなす。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
この授業には、留学生が多数参加します。自国で2年以上日本語を学び、名古屋大学で1年間日本語や日本の文化を学ぶ「日本語・日本文化研修生」や、韓国の高校を卒業し、研修期間を経て来年4月に本学の工学部に進学する「日韓共同理工系学部留学生」です。また、学部生の中には正規留学生もいますから、クラスの半分は留学生ということになります。これだけの数の留学生と接する機会はめったにないと思います。積極的に話しかけて、皆さんのコミュニケーション能力を伸ばして下さい。尚、この授業は日本語で行われます。
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