●本授業の目的およびねらい
ナノテクノロジと呼ばれるさまざまな微細構造技術を取り入れることによって、エレクトロニクスはさらに新しい時代へと進もうとしている。本授業では、現在のエレクトロニクスを支えている基本的なデバイスや集積回路について、物性科学の視点から概説し、さらにナノテクノロジによってそれがどのように変わるのか、研究の最前線での取り組みについても触れる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
授業はおおまかに次の流れに従って行う。 1.エレクトロニクスの歴史 1-1.トランジスタや集積回路の発明 1-2.携帯電話を動かしているチップの謎を解く 1-3.未来のエネルギーや生命科学を開くエレクトロニクス 2.現在のエレクトロニクスを支える物性科学 2-1 物質やその機能を決定する要因を理解する 2-2.物質の性質をデザインして、エレクトロニクスを発現させる方法を身に着ける 3.ナノテクノロジで変わる未来 3-1.超微細加工技術が拓く次世代のモノづくり 3-2.最先端計測技術~原子・分子を見て、その挙動を測る技術~ 3-3.次世代太陽電池、次世代バイオエレクトロニクス 4.人類の永続的な発展とエレクトロニクス
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●成績評価の方法
授業への出席とレポート試験
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●教科書
なし
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●参考書
授業中に紹介する。
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●注意事項
特になし
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
20世紀後半はエレクトロニクスの時代であった。その進歩によって人類は多くの利便性を手に入れた。しかしその進歩は同時に環境問題も引き起こしている。21世紀には時代合った新しいエレクトロニクスを構築しなければならない。現在の最前線の研究者が何を求めているのかを知ることによって、将来の高度な研究者、技術者としての素養を養って欲しい。 また、担当者としては、エレクトロニクスと物性科学を体系的に理解できるように講義を進めることによって、将来の最先端ナノエレクトロニクス、バイオ・医療エレクトロニクス、ナノ・マイクロマシンから宇宙衛星搭載エレクトロニクスまでを有機的に見渡すことができる力を身につけ、人類の永続的な発展に如何に寄与するかという情熱を持っていただけるように努力したい。 なお、現在は実際のものに触れる機会が極端に少なくなっている。講義では、写真の紹介や実際にものを目にしたりするといったことも取り入れたい。
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