●本授業の目的およびねらい
地球の表面積の70%は海が覆っており、ここには地球上の98%の水が存在している。この膨大な水は大気・陸域と行き来したり、海の中を移動することによって、膨大な熱を輸送しており、地球の気候システムに重要な役割を果たしている。また海水の中には様々な物質が存在しており、特に二酸化炭素は大気中に存在する50倍以上が溶解しており、その挙動にも重要である。一方、海洋には多くの生物が生存しており、特に沿岸域を中心に人間の貴重な食料源ともなっているともに物質の輸送等にも関わっている。ここでは、海洋を通して地球システムを理解する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
第 1回 オリエンテーション・海洋学とは 第 2回 海水1 第 3回 海水2 第 4回 大気 第 5回 海洋と気候 第 6回 海流1 第 7回 海流2 第 8回 波 第 9回 潮汐 第10回 沿岸 第11回 生物化学過程 第12回 浮遊生物 第13回 遊泳生物 第14回 底棲生物 第15回 定期試験
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●成績評価の方法
小テスト50%、最終テスト50%
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●教科書
特になし
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●参考書
NHK海その知られざる世界 生物海洋学入門(講談社) 海と地球環境:海洋学の最前線(東京大学出版会)
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
名古屋大学ではあまり海について学習することが少ないかと思います。本授業では海について、その物理学的側面、化学的側面、生物学的側面、全ての観点を学び、地球環境や地域環境との関連を考えるきっかけとなることを望んでいます。海の好きな人、海に興味のある人はぜひ受講してください。
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