2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160012127

●科目区分
理系教養科目

●科目名
大気水圏環境の科学
●主担当教員名
角皆 潤

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
火・1
●対象学部
農学部
情報文化学部(自然)
医学部
理学部



●本授業の目的およびねらい

大気環境・海洋環境の科学を理解する上で必須となる、基礎的な物理学・化学・生物学・地学を包括的に理解し、科学的・合理的な知識に基づく正しい地球環境像を確立する。各回の講義では、提示されたテーマに関して、基本事項(大気や海水の物理的・化学的特徴や、物質・熱の移動・拡散・反応を支配する法則など)を習得して、回答を導出する作業を繰り返す。最終的に地球環境の成り立ちや、それらの制御因子など、複雑系である地球環境に関する総合的な理解力を身につける。

●履修条件あるいは関連する科目等

無し。

●授業内容

各回毎に以下のテーマで講義を進める。

1)地球誕生と進化の歴史:なぜ地球には海と空気があるのか?
2)太陽放射と赤外放射活性気体:なぜ地球と金星の地表気温は大きく異なるのか?
3)地球の炭素循環と海洋の炭酸系:なぜ地球は金星にならずに済んだのか?
4)栄養塩と一次生産:なぜ戻りガツオは美味しいのか?
5)空気と海水の物理と化学1:なぜ海水は塩辛いのか?
6)空気と海水の物理と化学2:なぜ金目鯛は赤いのか?
7)海水の水平移流・鉛直混合・深層大循環:なぜヨーロッパは暖かいのか?
8)酸化・還元反応と続成過程:化石燃料はいかにして蓄積されたのか?
9)大気の化学:なぜ空気中には窒素と酸素が多いのか?
10)地球に住み続けるにはどのようにすれば良いのか?

以上。

●成績評価の方法

各回の小テスト(出席点を兼ねる)の合計、もしくは期末試験のうち、良い方をもって最終評価とする。

●教科書

指定しない。

●参考書

Wallace S. Broecker著「How to Build a Habitable Planet」(ISBN-13: 978-0961751111)

●注意事項

本講義は、履修内容を最小限に抑え、各回の時間内だけで内容を完全に理解することが出来るように配慮しています。試験前にまとめて学修するのでは無く、各回の時間内に理解するべく、毎回集中して講義に臨むようにして下さい。なお、健康診断受診による欠席や部活参加による欠席を一切救済しませんので、履修科目選択に際して注意して下さい。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

科学的・合理的な知識に基づく正しい地球環境像を確立しましょう。


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