2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160025430

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
化学基礎Ⅱ
●主担当教員名
安田 耕二

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・4
●対象学部
医学部(医)



●本授業の目的およびねらい

物理化学は、化学反応から生命現象まで広範囲の現象を説明する、自然科学の基礎理論である。本授業ではまず、熱力学、量子力学の基本を説明する。次にこれを化学現象から選んだ題材に応用し、物理化学の考え方を身につけることを目指す。化学を事実の網羅ではなく、より基本的な法則から理解する事を目指す。

●履修条件あるいは関連する科目等

次の予備知識が望ましい。物理学基礎I(力、エネルギー、仕事)、高校の物理、化学(気体の性質、元素の性質、原子の構造など)、複素数や偏微分の基礎。

●授業内容

授業前半では熱力学を講義し、演習問題も解く。下記項目を理解し、問題が解けるようになる事を目指す。
エントロピー、自由エネルギー、化学ポテンシャル、エンタルピー、化学平衡、化学反応速度論
特にエントロピーは熱力学の基礎となる量である。参考書にある演繹的方法でエントロピーを導入する。化学平衡や反応速度論の既知の知識を、より基本的な法則から理解する。統計力学の基本について、簡単に触れる。気体分子運動論は扱わない。

授業後半ではまず量子力学を講義し、量子力学の世界観を知り、演習問題も解く。次にそれを化学に適用し、波動関数や分子軌道を理解し、簡単な問題が解けるようになる事を目指す。また、周期表、化学結合、分子の形や反応性、電磁波の吸収、などの原子や分子の性質を、量子力学を基礎として理解する。




●成績評価の方法

試験の成績による。授業中に解いた演習問題の提出を多少加味する。履修取り下げ制度を用いる。

●教科書

特に指定しない。

●参考書

1.キャレン、熱力学(吉岡書店)の一部。2.ファインマン他、ファインマン物理学5(岩波書店)の一部。3.星野、岩松、量子力学・統計力学 入門(裳華房)の一部。4.レーモンド・チャン、生命科学系のための物理化学(東京化学同人)の一部。5.マッカーリ、一般化学(東京化学同人)の一部。他は授業で紹介する。

●注意事項

最終回の授業で総復習をする。
図書館で自分に適した参考書を見つけておくと良い。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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