2016年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20160022142

●科目区分
文系基礎科目

●科目名
比較文化論
●主担当教員名
小川 正廣

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
火・1
●対象学部
農学部
情報文化学部(自然)
医学部
理学部



●本授業の目的およびねらい

かつてローマ文明を支えたラテン語の生命は、ほぼ二千年を経た現在でも衰えていません。ラテン語は、文系理系のさまざまな学問やキリスト教で使われるとともに、イタリア、フランス、スペインなどの西欧諸民族の文化の母体になりました。また、その言語構造にそなわった普遍性のゆえに、英語や日本語にも影響を与えています。このようにラテン語は、現代世界の諸文化を比較し、それらの性質を考察するためには不可欠な基礎的言語です。この講義では、ラテン語の語彙や構造、文学創造、歴史的変化などを学びながら、西洋の諸文化の特質や共通点についていっそう深い理解を得ることを目標とします。

●履修条件あるいは関連する科目等

履修条件:西洋の言語と文化に深い関心があるだけでなく、古典語(ラテン語)について
熱心に学ぶ意欲を持っていること。関連科目:英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、古典ギリシア語、ラテン語、ポルトガル語、ことばの不思議、文化を読む

●授業内容

講義全体のテーマ:「西洋の諸文化とラテン語」
1.ラテン語とは何か
2.ラテン語と現代
3.世界の中のラテン語
4.ラテン語のしくみ
5.拡大するラテン語
6.ラテン語と文学創造
7.変わりゆくラテン語
8.ラテン語は生き続ける

授業では、小林標著『ラテン語の世界』を教科書として以上の項目に即して講義するとともに、副教材として大西英文著『はじめてのラテン語』を用いて古典ラテン語を実際に学び始めます(この2冊の教科書は履修のために不可欠です。初回の授業までに入手しておくこと)。講義に関連した参考文献については、2冊の教科書の巻末に記載されていま
す。

なお毎回の授業に際しては、教科書の所定の個所をあらかじめ読んでくることと、小テストのために与えられた課題についてきちんと学習してくることが必要です。

●成績評価の方法

毎回出席を確認し、小テストを行ないます(約50%)。
学期末には筆記試験を実施します(約50%)。
履修取り下げ制度を採用。

●教科書

小林標『ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産』(中公新書)、860円+税
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)、940円+税

●参考書

ラテン語を学ぶための詳しい文法書としては、松平千秋・国原吉之助『新ラテン文法』
(東洋出版)があり、また速習のための自習用教材としては、岩崎務『CDエクスプ
レス ラテン語』(白水社)があります。その他の参考書については、上記授業内容の
欄参照。

●注意事項

成績評価では、出席と毎回の小テストの積み重ねが大きな比重(約5割)をしめるので、出席と課題の学習を怠らないようにしてください。毎週小テストのためにかなりの学習時間を費やします。成績評価の最低条件としては、欠席回数が30%をこえると不可とします。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

なし


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