●本授業の目的およびねらい
地理学の研究が今日に至るまでどのように展開してきたのかを踏まえて,その基本的な考え方を理解することを目的とします。地理学が扱う研究テーマにはさまざまなものがあり,その中には,皆さんが高等学校までに学習する社会科・地理に抱いているイメージに合わないものもあるでしょう。本授業では,そうした「これが地理なの?」と疑いたくなるようなテーマも含めて講義できればと考えています。
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●履修条件あるいは関連する科目等
とくにありません。
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●授業内容
地理学の成り立ちについて,その流れを踏まえて,とくに古典理論,立地論,計量革命,地理情報科学などを取り上げて概説していきたいと思っています。受講生の理解度を深めていくために,小テストなどをとりいれ,その上で,授業で扱うトピックを選んでいく予定です。 トピックには以下に例示するものがあります。1. 地理学とは;2. 地理学の先駆者と古典理論;3.チューネンの農業立地論;4. クリスタラーの中心地理論;5. 都市システムと都市構造モデル;6.ウェーバーの工業立地論;7.地理学における計量革命;8. 空間分析と多変量解析;9. 等質地域・機能地域;10.空間的相互作用;11. 施設配置モデルと商圏モデル;12. 空間的拡散;13. 認知地図と多次元尺度構成法;14.時間と空間における行動;15.地理情報システム(GIS)と地理情報科学。この他に都市計画に関わるトピックを扱うかもしれません。
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●成績評価の方法
数回の小テストで評価します。履修取り下げ制度は採用しません。小テストを1つでも未受験の者は,「欠席」とします。
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●教科書
とくにありません。
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●参考書
1.上野和彦・椿真智子・中村康子(2007)「地理学基礎シリーズ1 地理学概論」,朝倉書店。 2.竹内啓一・杉浦芳夫(2001)「20世紀の地理学者」,古今書院。
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●注意事項
講義内容は,高校までの地理とまったく違うと感じるかもしれません。むしろ,数学や情報に近いテーマを紹介することもありますので,受講科目選択にあたっては,この点を十分に注意してください。 この授業では小テストや連絡などにNUCTを利用するつもりです。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
連絡はメールで。アドレスは,kei.okunuki @nagoya-u.jp です。
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