●本授業の目的およびねらい
環境を認識し、また環境変化や様々な環境ストレスに応答することは生命の維持に必須であり、その破綻は疾患に結び付く。本講義では脳神経系による外環境の認知と適応を中心として構成されており、「視覚を例に脳・神経系の働きを学ぶ」、「明暗環境への適応」、「病気からみた脳科学」という3つの大きなテーマの基に基礎から最新の話題、最先端の研究まで幅広く紹介する。講義の過程において、適切な情報ソース(文献・ウェブサイトなど)を提示することにより、自律的情報収集能力、科学的思考、情報処理能力を伸ばす。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし(受講者は高校生物程度の基礎知識を持つことが望ましいが、高校における履修歴は必須ではなく、本講義に興味を持って出席することが必要と思われる。)
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●授業内容
・脳のしくみ―視覚を例に脳・神経系の働きを学ぶ 1.脳、ニューロン、シナプス 2.低次の視覚情報処理 目から脳へ 3.大脳皮質の役割 4.環境に依存した視覚機能の発達と可塑性 ・明暗環境への適応―睡眠と覚醒のメカニズム 5.日周リズムと体内時計 6.覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠 7.睡眠覚醒調節に関わる神経系 8.様々な睡眠障害、その原因と治療 9.睡眠の計測と評価、自分の睡眠を見てみよう ・病気からみた脳科学― 10.脳、神経系のプレーヤー:神経細胞、グリア細胞とその機能 11.運動神経系とその病気(1):手足に力が入らない 12.運動神経系とその病気(2):手足が上手く動かない 13.認知度や失語症など高次脳機能の異常:物忘れ、言葉が出ない 14.脳の病気の研究:モデル動物を使った神経疾患研究 神経系を構成する細胞群(各種グリア細胞、ニューロン)の役割について視覚情報処理を例に学び、明暗環境に適応するための神経の働きから睡眠と覚醒を司るメカニズムについて理解する。最後に疾患からみた運動系の制御メカニズム(筋疾患や神経変性疾患:ALS, パーキンソン病など)、高次脳機能(脳機能マッピングや、アルツハイマー病など認知症)のメカニズム、モデル動物を使った神経疾患研究の紹介を通じて学び、病気からみた脳科学の理解を深める。
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●成績評価の方法
・試験60点、出席点40点の合計100点満点で評価(試験は3分野から出題され、各20点で合計60点満点、出席点は加重採点方式で1~2回欠席があっても満点をとることが可能)・履修取り下げ制度を採用する。・試験を受験しないものは「欠席」とする。
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●教科書
特になし
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●参考書
特になし
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
脳や神経の働きについて、視覚、睡眠覚醒、運動制御など身近な例を基に、分かりやすく解説します。講義担当者が一方的に情報を与えるようなやり方ではなく、講義担当者と受講者が議論しながら双方向的な関係で進めていく予定です。積極的な発言や取り組みを歓迎します。
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