2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190073403

●科目区分
言語文化Ⅱ

●科目名
上級スペイン語1
●主担当教員名
宮下 克子

●単位数
2単位

●開講時期
前期
水・4
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい

この授業では、スペイン語文法を復習しながら、日常的な事柄を表現できるように練習します。また、短い文章を読んで理解し、その内容を的確に捉えるよう練習します。また、ある程度のまとまった文章が書けるように練習します。テキストは用いますが、全ての問題をするわけではなく、授業の趣旨に合った問題のみを取り上げ、主として読解と表現を学びます。また、簡単な読み物を少しずつ、読み進めます。全体として、総合的な能力を身に付けられるよう、試みます。

●履修条件あるいは関連する科目等

初級文法を終えていれば、だれでも履修できます。

●授業内容

テキスト (!Nos gusta! 2) に沿った授業を進めます。「第一課 Quise abrirla, pero no pude.」点過去の活用を復習し、点過去で書かれた文章を読み、理解し、設問に答え、さらに、ひとつのテーマについて自由に文章が書けるようにします。「第二課 La tatarabuela se vistio de hombre paraー」点過去を用いた、さらに長い文章を読みます。また、同じく点過去を用いた会話文を読み、それについての質問に答えます。最後に、ここでも、あるテーマについての自由な作文をします。「第三課 Era guapa, inteligenta y divertida」線過去の復習をします。線過去を用いて「描写」と「習慣」を表す表現を読んだり、作文したりします。最後に、ひとつのテーマについて、主として線過去を用いて自由に作文します。「第四課 Como estaba muy cansada, me dormi.」三課に続いて線過去を復習します。点過去との違いを、文章を読みながら学びます。Porque, comoなどの文章をつなぐ表現、再帰動詞を使った「相互用法」を自由に使えるようにします。「第五課 Que te pasa?」体調について尋ねたり答えたりする表現を復習し、練習します。「第六課 Que estan haciendo?」現在進行形の復習をし、練習します。また、最上級、関係詞、依頼する表現とそれに対する答え方を復習し、練習します。また、最上級を用いて自由に作文します。テキストにCDを聞いて質問に答えたり、様々な題材を用いた問題は作られており、楽しく勉強できます。このテキストを用いると共に、八つの簡単な読み物を読みます。線過去、点過去、現在完了、過去完了、seの用法、接続法現在、未来、過去未来、接続法過去、接続法過去完了といった文法的要素を、それぞれの読み物で復習し、使い方を実際に文章を読みながら確認します。スペイン、日本、中国、中東などに題材をとったフィクションであり、楽しく読み進むことができます。それぞれの物語がユーモアに溢れ、何らかの教訓や慰めを与えてくれます。時間があれば、語彙、文法、会話、表現、作文などの練習も、それぞれの読み物に使われているものを使って練習します。
 

●成績評価の方法

出席、学習に向かう姿勢60%、提出物40%。履修取り下げ制度を採用します。

●教科書

Nos guata! 2 (Gramatica para hablar) (発見!大好き!! スペイン語!!!2) 朝日出版社 ピラル・ラゴ、落合佐枝 他)

●参考書

Cuentame 8 hisotiras para disfrutar aprendiendo espanol 「クエンタメ」朝日出版社 2017年

●注意事項

辞書を携帯してください。どんな辞書でも結構です。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 刻々変化する世界情勢の中で、スペイン及び、ラテンアメリカ諸国など、スペイン語が話されている国々の重要度は益々大きくなりつつあります。スペイン語の習得を目指す人たちは、第一に、それらの国々の人々とのスペイン語を使った交流を望むことでしょう。しかしながら、次ぎのステップもあります。スペイン語で書かれたものを注意深く読むことで、そこに住む人たちの文化、習慣、伝統などに親しみ、そうした国々をより深く知ることができるのです。大学で、できるだけ多くの言語を学んでおくことは、とても有意義です。大学で学ぶことが、外国語習得の第一歩として最も適した方法だと感じます。しかしながら、スペイン語文法を一通り学んだだけでは、離れるとすぐに忘れてしまいます。学んだことを復習し、さらに練習を繰り返し、扱う内容を深めてゆくことで、初めて自分のものとして新しい言語を身に付けることができるのです。この教科書は、現実的な事柄からフィクショナルな事柄まで、様々な題材を使って、文法の復習、その知識の発展、読解、作文、よく用いられる表現を使った会話の練習など、およそ言葉を使って行われる行為の全てを網羅して学ぶことができるものです。
 読解のテキストとして「クエンタメ」を用います。8つの物語がのっています。いずれも読みやすく、楽しい読み物です。それぞれが2ページか3ページの読み物なので、短い時間で読むことができます。それぞれの内容にそった練習問題もありますので、時間があれば、それらを使ってさらなる練習ができます。


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