2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190045302

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(セミナー)
●主担当教員名
松岡 光治

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
金・3
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。

●履修条件あるいは関連する科目等

英語学習で鋭い問題意識、緻密な分析能力、主体的な思考を身につけること。授業では積極的に質問およびコメントをすること。真面目であること(予習忘れは遅刻扱い、2回の遅刻は1回の欠席に換算)。

●授業内容

(1)英語セミナーは定員20名(上限22名)の授業で2単位が与えられるので、学習の量も2倍となる。授業では短篇小説によって英語の精読を、エッセイによって英語の速読を行い、専門的な学術英語に対応できるリーディング力の養成に努める。
(2)授業の前半は英国ヴィクトリア朝の小説家 George Gissing の "The Fast Runner"(1893)を精読する。これは労働者階級の足の速い娘が専業主婦になるために走るのをやめるかどうかジレンマに襲われる物語。ギッシングの英語は、彼が秀才で綺麗な英文を書いていたという理由で、昔は大学入試や教養英語でよく使用されていた。現代社会の学術的な英文を正しく読む、正しく書くための模範となる文章である。予習の時間は各自のリーディング力に応じて30分~90分。授業ではアット・ランダムに指名され、発表させられるので予習は必須。授業では、誰も気がつかないような場合や、教員の解釈が間違っている場合など、妥当と思われる解釈を示した学生には、それに応じてボーナス点を与える。
(3)授業の後半は世界各国の奇妙な法律に関するエッセイを速読し、比較文化的な視点を通して異文化理解を深める。こちらも予習は30分~90分で、担当はアット・ランダム形式。教員は、文法と前後関係を正確に押さえた解釈と翻訳をするだけでなく、同意語・反意語とともに日常生活で使用されているカタナカの英単語を説明しながら、学生の語彙力をアップさせる。また、英文読解力を向上する方法として、パラグラフ・リーディングの仕方を学ぶ。
(4)英語学習では、英語の4技能とは別に、英語圏の文化について造詣を深める必要ある。この授業では、期末試験とは別に、ボーナス点として、イギリスの短篇小説(翻訳)を読み、現代日本が直面している社会問題と絡めて論じる2,000字のレポートを自由選択できる。
(5)期末テストは第16週目に行う。

●成績評価の方法

対面授業の成績(80%=発表30%+期末試験50%)+課外学習の電子教材(20%)。自由選択の課題として、ボーナス点のレポート有り。

●教科書

http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/misc/meidai/gg-hester.doc
http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/misc/meidai/weird-laws-1.pdf


●参考書

辞書は研究社の『リーダーズ英和辞典』(または、これが入った電子辞書)、文法に関しては石黒昭博(同志社大学名誉教授)監修の 『総合英語 Forest(第5版)』 (桐原書店、1,450円)を推薦する。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/nuilasstudents.html

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。


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