●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
授業の前半は、英文記事の簡単な読解を行う。記事は主に英字新聞の記事の写しであり、毎回の授業のはじめに配布する。後半は、前半で読解した記事の内容について、あらかじめ指名された学生数人に簡単な口頭発表を行ってもらう。 また、発表者以外の学生からの質疑応答、討議を交えることで、とりわけ不特定他者との(英語)コミュニケーションを行うための“度胸”を身に付ける。 口頭発表では、一人につきおよそ五分間の時間が与えられ、記事内容に関連した主題を各自で自由に設定し、それについての発表を行ってもらう。 質疑応答・討論も口頭発表も英語で行うが、それらに関しては以下の三点を注意されたい:
1)細かい文法上、表現上の誤りを過度に気にしない。 2)辞書を用いて、積極的に適切な表現をその都度見つけ出すことを怠らない。 3)英語表現の練習であると同時に、自らの視点や分析を表明することそれ自体の練習で もある。
なお、必要に応じて日本語による発表・討論の時間をはさむ可能性もあるが、これは語学以前の論理構築能力を涵養するためのものである。
また、必要に応じて英作文の時間をはさむこともある。
加えて、随時、英語で歌われるポピュラー音楽を鑑賞し、英語の発音ならびに発音の地域差、様々な訛り(イギリス英語、アメリカ英語、アフリカ系アメリカ人英語等)の存在に関する認識を深めるための機会を設けることになるだろう。
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●成績評価の方法
発表(30%)、レポート(20%)、課外学習(20%)、TOEFL-ITP(30%)
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●教科書
特になし。
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●参考書
特になし。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(中級)用「ぎゅっとe」リーディングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。またTOEFLITP (Reading)およびCriterionの評価を30%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
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