●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
2014年度にノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇先生,天野浩先生,中村修二先生の受賞について,スウェーデン王立科学アカデミーが受賞の根拠として16本の英語の論文を挙げています。そこでは,豊富な専門的な語彙を使って,シンプルな文の論理的な連続で書かかれています。この授業では、「ものづくり」企業の世界という英語をテーマにして,まず,書かれた文を正確に理解して,その後,簡潔な文を論理的に組み合わせてまとまったパラグラフを書く練習をします。
1 マツダ 広島から世界へ―挑戦と開発の一世紀 2 ハウス食品 西洋の味を食卓に―食を通じて人とつながる 3 TOTO トイレと、ともに。―快適な水まわりを創造する 4 シマノ もっと自然へ、もっと人へ。―自転車文化と釣り文化の創造 5 特集記事 マツダデザイン クルマはアート―造形美と新たなるブランドの構築へ 6 UCC 上島珈琲 珈琲をコーヒーに―ギネス入りした缶コーヒー 7 ダイフク マテハンの世界へようこそ―進化する物流ソリューション 8 サクラクレパス 走れ、クレパス列車―子供たちに「彩り」をとどけて 9 ヤンマー 小さなものから大きなものまで―テクノロジーで拓く豊かな未来 10 特集記事 山岡孫吉の生涯 「燃料報国」への想い―小型ディーゼルエンジン開発物語 11 オタフクソース 一滴一滴に性根を込めて―お好み焼きを世界へ 12 トンボ 文化としての「制服」―最良のユニフォームメーカーを目指して 13 日東電工 見えない場所から世界を変える―グローバルニッチトップ™ 戦略 14 モロゾフ バレンタインは神戸から―心に響く洋菓子の鐘 15 特集記事 ミュージアムとカフェ 歴史と製品に囲まれて―生み出されるわたしたちの未来
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●成績評価の方法
対面授業における評価(授業中の活動,小試験,課題,学期末試験)および注意事項 に書かれている評価項目による。
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●教科書
吉野成美ほか Outstanding Monozukuri Companies in Japan. 松柏社 2019年1月10日発行
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●参考書
特になし。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(基礎)用「ぎゅっとe」リーディング・リスニング(Aコース、PreAコース以外)、「Listen to Me」(Aコース、PreAコース)を課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
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