●本授業の目的およびねらい
様々な研究分野で活用されているエージェント・ベース・モデリング(ABM)を用いて、コンピュータ内に人工世界を作り、自然と社会現象のシミュレーションや多種多様な複雑な問題を調査する方法を学びます。人工世界での現象を議論することで、「調べる」、「考える」、「表現する」、「議論する」ための基本的なスキルを習得します。具体的には、NetLogo(プログラミング言語)を使い、実際に、モデル構築やそのモデルを使った実験を行います。なお、NetLogoはゲーム感覚でプログラムを作成することができるので、プログラミングが始めての方でも受講可能です。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
1. エージェントベースモデリングとは何か? 2. NetLogoを使ったエージェントベースモデル構築の基礎 3. 課題の選定 4. 課題に関するモデルを作成し、動かし、体験する 5. モデル実験の結果を、スライド・レジュメ等を用い他の受講者にわかりやすく発表し、議論します
なお,適宜グループもしくは個人単位での作業を予定しています
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●成績評価の方法
出席,課題への取り組み・発表の内容,議論参加への積極性等により,総合的に評価します.
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●教科書
特になし。資料は必要に応じて配布
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●参考書
セミナーで紹介
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●注意事項
特になし
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
NetLogoの「Logo」は、ギリシャ語の logos (言葉)が語源であり、1967年、アメリカの数学者シーモア・パパート(数学・発達心理学が専門)らによって児童向けに開発された教育用プログラミング言語です。プログラミングという難解で専門的なことを幼稚園児に体験させるという発想は注目されました。NetLogoは、教育用に開発されたLogoを拡張したものであり、比較的簡単に利用法を習得することが可能です。気楽に取り組んでみましょう。
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