●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:子どもの貧困:問題の本質と課題 日本の相対的貧困率及び子どもの貧困率はこの20年、悪化傾向にあり、6〜7人に1人の子どもが、経済的困窮のために社会的・文化的な経験を制限され、健康な生活環境を剥奪されている。しかし、「子どもの貧困」をどういう社会現象として認識するか、またこの問題をどのようにして解決するか、といった基本問題への学術的応答が求められている。このセミナーでは、日本国内の実態への認識を深めつつ、UNICEFやOECDの調査報告(英文)や国際データも利用して、子どもの貧困問題への認識を深める。
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●履修条件あるいは関連する科目等
本セミナーでは、参加者自身が文献読解等について主体的にレポートし、共同討議によって内容理解を深めていくほか、共通課題を設定してグループでの課題探求を行う。そのため、授業時間外での学習活動・打ち合わせの時間を確保すること。
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●授業内容
(1) 子どもの貧困に関する基本的な理解の獲得 (2) 文献・資料を用いた子どもの貧困問題の考察 (3) グループ研究とその成果の発表 (4) 研究ツールの利用方法の習得
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●成績評価の方法
出欠やセミナーへの参加の積極性、レポート、課題研究発表など総合的な学習状況により判断する。学期途中で履修の取りやめを希望する場合は、文書により申し出ること。5月21日以前に取りやめた場合は、「F」と評価する。
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●教科書
資料を配布する。
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●参考書
・「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク編『大震災と子どもの貧困白書』かもがわ出版、2012年 ・松本伊智朗他編『子どもの貧困ハンドブック』かもがわ出版、2016年 ・阿部彩『子どもの貧困―日本の不公平を考える』岩波書店、2008年 湯沢直美他編『子どもの貧困白書』明石書店、2009年
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●注意事項
子どもの貧困をめぐる新聞記事やニュース、最新の研究成果等が出されている。常に関心を持ちながら情報をつかむ努力をしてほしい。
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●本授業に関する参照Webページ
http://end-childpoverty.jp https://www.unicef-irc.org/research/understanding-child-poverty-and-wellbeing/
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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