2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190041210

●科目区分
全学教養科目

●科目名
科学技術史
●主担当教員名
馬渕 浩一

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
月・2
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい

元来、科学と技術は異なる営みでしたが、特に産業革命期以後、両者は深く結びつき、今日の産業技術の基礎を形成することになりました。本講義は、大きな転換期にある世界と日本の科学および技術、製造業などを歴史的な文脈から考察しようとするものです。

●履修条件あるいは関連する科目等

科学技術に関する専門的な知識は不要です。理系学生はもちろん文系学生にも受講して欲しいと思います。

●授業内容

◆西欧における自然科学の成立と発展
01)西欧における自然科学の形成
02)ニュートンの時代から産業革命へ
03)産業革命の伝播と科学・技術

◆わが国における科学技術の受容
04)からくりと製鉄技術(江戸
05)幕末の反射炉築造(江戸)
06)生糸と鉱山技術(江戸)
07)鉄道敷設と通信(明治)
08)在来産業の近代化(明治)
09)技術者養成機関の成立(明治)
10)近代製鉄技術の確立(明治)
11)電力基盤整備と電気化学の勃興(大正)
12)繊維機械から自動車製造へ(昭和)
13)エレクトロニクスの発展と原子力発電(昭和)

◆20世紀アメリカの研究開発
14)企業研究所の時代とその終焉

◆まとめとして
15)循環型社会構築と科学技術


●成績評価の方法

期末試験は実施せず、期末に課すレポート(70%)と出席(30%)で評価します。出席の評価の際、minutes paperの記述内容も判断材料とします。6回以上授業を欠席した場合は「欠席」、レポートを提出しなかった場合も「欠席」とします。

●教科書

指定する教科書はなし。ただし、下記参考書(1)はよく引用します。余力があれば購入してください。各回の授業内容に関する参考図書は個別に紹介します。

●参考書

(1)馬渕浩一「技術革新はどう行われてきたか」、日外アソシエーツ
(2)内田星美「産業技術史入門」、日本経済新聞社(絶版・図書館で)

●注意事項

毎回minute paperを提出してもらいます。
また、本授業科目は一部分を、実務経験のある教員(名古屋市科学館主任学芸員)が、その実務経験を活かして行う授業科目です。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

なぜ日本の産業技術は急速な発展を遂げたのか、今、世界はどう変化しつつあるのかの答えを持つことは、将来、世界を舞台に活躍されるであろう皆さんに必須の知識だと思います。文系・理系を問わず、聴講を期待します。授業では、内外の博物館に保存、展示された実物史料の写真を豊富に利用します。実証的であるとともにビジュアルな授業を心がけるつもりです。


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