●本授業の目的およびねらい
国連をはじめとした国際的な議論も進んでいるように,世界的な気候変動の影響は人間活動によるものであることは明白であり,その人間活動の大部分は都市で行われている.環境への影響の大部分も、直接・間接的に都市活動から発生している。都市空間における人間活動とそれが環境に及ぼす影響は、大きく環境・交通・経済という3つの側面からとらえることができる。そこで、環境容量、環境指標、交通環境問題,都市環境政策,環境経済という各見地から、都市環境問題がいかなるメカニズムで発生し、それを解決するためにどのような政策をとることが可能かについて考えていきます.
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。理系・文系を問わず、都市環境問題に関心のある学生の聴講を期待する。
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●授業内容
この講義を通じ,様々な人間活動と環境との繋がりを一つのシステムとして捉えることで,環境問題の背景にある複雑さを理解し考える力を涵養する。
以下のような構成で人間活動と環境との繋がりについて論じる. 1.都市における環境問題 (環境学研究科 教授 谷川寛樹) ・地球環境問題と都市 ・環境容量 ・環境問題の定量的把握の方法 ・環境指標 2.都市の交通と環境 (未来社会創造機構 教授 森川高行) ・都市発展と交通問題 ・環境問題におけるモータリゼーションの影響 ・都市交通における環境政策 ・ロードプライシング政策の妥当性 3.都市の土地利用と環境 (環境学研究科 准教授 白川博章) ・都市の発展 ・環境と経済の繋がり ・環境政策と経済学的手法
各学習項目は、予習および復習が必要で、講義中に行う小テストとレポート試験を繰り返しながら総合的な学修につなげる。
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●成績評価の方法
履修取り下げ制度を採用する.出欠を兼ねたリアクションペーパー,レポート試験により評価を行う.レポート試験は各教員が講義内容をふまえて出題し、同一のレポート、類似性を持ったレポートはすべて評価しない。
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●教科書
特になし.必要に応じて講義中に提示する.
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●参考書
特になし.必要に応じて講義中に提示する.
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●注意事項
5月末までに履修取り下げ届が提出された学生については「欠席」とし、それ以外の学生についてはSABCFのいずれかの評価とする. NUCTを利用します.講義スケジュールや資料等は講義登録後に同サイトにログイン後に参照して下さい.
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●本授業に関する参照Webページ
NUCT
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
NUCTを利用して講義を実施します.受講者はPCやタブレット端末,スマートフォンからでも講義資料をいつでも閲覧することが可能です.また,質問等はNUCT(Nagoya University Collaboration and Course Tools)を通じて可能ですし,直接連絡を取って頂いても構いません。
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