2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190021114

●科目区分
文系教養科目

●科目名
文化を読む
●主担当教員名
栗田 秀法

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
月・1
●対象学部
情(自然・コン)・理・医・農



●本授業の目的およびねらい

西洋近現代美術を鑑賞するために必要な知識やスキルの習得を目的とします。美術作品がどのような時代背景の中で制作され、受容されたのか、といった問題についても理解を深めます。社会や文化に向き合うための総合的な判断力と思考力を培うための一助になればと思います。

●履修条件あるいは関連する科目等

芸術文化に多少でも関心がある方であれば特に条件はありません。

●授業内容

ルネサンス以降の西洋近現代美術の名作を毎回1点を取り上げ詳しい分析を試みるととともに、各作品と関連する諸問題、諸動向についても理解を深めます。

① 河原温「日付絵画」:アート、芸術家
② レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》:肖像画、油彩画
③ ミケランジェロ《アダムの創造》:聖書、素描
④ ブリューゲル《雪中の狩人》:民衆文化、風景画
⑤ ベルニーニ《アポロとダフネ》:神話、彫刻
⑥ レンブラント《夜警》:明暗法、感情表現
⑦ ヴァトー《シテール島の巡礼》:宮廷文化、美術アカデミー 
⑧ ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》:歴史、寓意
⑨ モネ《日傘をさす女性》:市民社会、科学
⑩ ゴッホ《ひまわり》:静物画、表出
⑪ ピカソ《ゲルニカ》:戦争、造形
⑫ ダリ《記憶の固執》:幻想、アウトサイダーアート
⑬ ポロック《ナンバー31》:身体、物質
⑭ ウォーホル《マリリン・モンロー》:大衆社会、版画・写真
⑮ 授業の総括


●成績評価の方法

授業への取り組み(コメントペーパーの内容を含む) 30%
期末試験 70%
※中間課題を課す場合がある

●教科書

特に指定しない。

●参考書

『世界美術大全集』全28巻、小学館;『西洋美術の歴史』全8巻、中央公論新社;『西洋絵画の歴史』全3巻、小学館101ビジュアル新書;木村三郎『西洋近代絵画の見方・学び方』左右社;三浦篤『まなざしのレッスン』(全2巻)東京大学出版会;ホール『西洋美術解読事典』河出書房新社;高橋裕子『西洋美術のことば案内』小学館、など。

●注意事項

できるだけ美術館、博物館を訪れ、実作品に触れる機会を持つようにしてください(愛知県美術館、名古屋市美術館、豊田市美術館、豊橋市美術博物館、ヤマザキマザック美術館、メナード美術館、岐阜県美術館、三重県立美術館、静岡県立美術館、国立西洋美術館など)。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

本授業ではNUCTを活用しますので、参照ください。

関連する読み物
・阿刀田高『旧約聖書知っていますか』『新約聖書を知っていますか』『ギリシア神話を知っていますか』新潮文庫
・小松左京/高階秀爾『絵の言葉』講談社学術文庫
・宮下規久朗『モチーフで読む美術史』『しぐさで読む美術史』ちくま文庫
・エミール・ゾラ『制作』岩波文庫
・原田マハ『楽園のカンバス』『暗幕のゲルニカ 』新潮文庫
・池上英洋『西洋美術史入門』『同 実践編』ちくまプリマ―ブックス
・佐々木健一『美学への招待』中公新書

さらに深めるために
・小池寿子『死を見つめる美術史』ちくま学芸文庫
・宮下規久朗『フェルメールの光とラ・トゥールの焔: 「闇」の西洋絵画史』(小学館101ビジュアル新書
・同『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む 』『欲望の美術史』光文社新書
・若桑みどり『イメージを読む』『イメージの歴史』ちくま学芸文庫
・高階秀爾『ルネサンスの光と闇』中公文庫
・高階秀爾『バロックの光と闇』講談社学術文庫
・高階秀爾『フィレンツェ』『近代絵画史(上)(下)』中公新書
・高階秀爾『世紀末芸術』『20世紀美術』ちくま学芸文庫
・山梨俊夫『現代絵画入門―二十世紀美術をどう読み解くか』中公新書
・栗田秀法『プッサンにおける語りと寓意』三元社
・栗田秀法編『現代博物館学入門』ミネルヴァ書房


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