2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190014422

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
数学通論Ⅰ
●主担当教員名
久保 明達

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
木・4
●対象学部
医(保ー放射、理学)



●本授業の目的およびねらい

数学は近代科学の言語および手段として不可欠のものとなっている。中でも、微分積分学と線形代数学は最も基本的なものである。本科目では、そのうちの微分積分学を取り上げ、一変数関数を通して理論の概要の理解を目的とする。特に指数関数、三角関数やその逆関数などに微分積分の自由な運用が出来るようになる事を重視する。高校数学との接続を考慮し、直感的な見方の紹介や、統計学等への応用の言及などにより理解を容易にする。

●履修条件あるいは関連する科目等

高校数学の内容を原則的に既知とする。数学通論IIと併せて数学全般の完結した内容となる。

●授業内容

以下の授業内容は標準的に教えられるものであり、講義の順序を示すものではない。
また、クラスによっては、さらに進んだ内容が教えられる場合もある。

0 集合と写像:数学で用いられる基本的な用語・記号の解説
(キーワード)集合、写像、単射、全射、逆写像

1 極限と連続性:数列および関数の極限、関数の連続性、連続関数とその基本的性質について学ぶ。
(キーワード)数列・関数の極限、上限公理、連続関数とその性質

2 一変数関数の微分法:微分の基本的性質およびその解析・幾何・物理的な意味について理解する。さらに微分法を用いて関数の様々な性質が調べられることを学ぶ。
(キーワード)微分の定義と幾何的意味、導関数と基本公式、平均値の定理とその応用、高階導関数、初等関数の逆関数とその導関数、テイラーの定理、不定形の極限、極値問題

3 一変数関数の積分:リーマン積分を通して定積分を理解する。さらに、広義積分について学ぶ。
(キーワード)不定積分(原始関数)、リーマン積分と定積分、微積分学の基本定理、広義積分

4(オプション)多変数関数の微分積分法:多変数関数の微分積分について、
  基本的な事項の定義と基本的性質について解説する。
 (オプション)の内容を扱うか否かは担当教員による。

●成績評価の方法

主として筆記試験(中間・期末試験)の成績(90%)に、出席・受講状況(10%)を加味する。履修取り下げ届を提出する必要はない。定期試験の欠席者は「欠席」とする。

●教科書

垣田高夫他著「現象から微積分を学ぼう」日本評論社

●参考書

三宅正武・市原完治著「微分積分学」学術図書出版社

●注意事項

・講義と共に演習を織り込んだ授業形態である。
・講義内容の順序は担当教員・教科書により変更される事がある。
・授業時間が限られているので、自宅での予習・復習・演習が不可欠である。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

教員の声・黒板の字を明瞭に理解できるよう、教室の前方に座ること。
質問は講義中も含め、いつでも歓迎する。


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