●本授業の目的およびねらい
前半は、我々の住む地球がどのような特徴をもった惑星であるのか、地球をとりまく太陽系がどのように進化してきたかを理解するとともに、地球惑星科学の概要を紹介する。そのため、宇宙の年齢や星の進化、太陽系の構成、惑星の形成・進化などについて解説し、太陽系内の惑星としての地球に対する理解を深める。後半は、太陽-地球系について概観した後、地球の形状と内部構造、地球大気の進化、海洋の進化、大陸地殻の進化について学び、地球形成後の進化過程について理解する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
なるべく、以下の2科目も受講すること。 理系教養科目「地球惑星の科学」 理系教養科目「大気水圏環境の科学」
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●授業内容
以下、授業内容を順に記載する。(基本的に、この順に授業が行われる。)
1. 宇宙の年齢と星の一生(ハッブル定数、H-R図、主系列星、赤色巨星) 2. 太陽系と太陽系内の惑星(原始太陽系星雲、地球型惑星、木星型惑星) 3. 惑星探査(アポロ計画、はやぶさ、はやぶさ2) 4. 元素のできかた(B2FH理論、核融合、中性子捕獲) 5. 隕石の起源と種類(コンドライト、小惑星、反射スペクトル) 6. 地球の年齢(放射性同位体、半減期、放射年代) 7. 地球の内部構造(モホロビチッチ不連続面、地殻、マントル、核) 8. 地球の活動1(プレートテクトニクス) 9. 地球の活動2(地震、火山) 10. 太陽-地球系と地球気候(太陽風、プラズマ粒子、地球磁気圏、オーロラ) 11. 地球大気の熱収支と温室効果(太陽放射、地球放射、温室効果、大気循環) 12. 大気の進化(連続脱ガス説) 13. 海洋の進化(海水組成、塩分濃度、熱水循環) 14. 大陸地殻の進化(風化、変成作用、続成作用) 15. 試験
毎回の授業内容に関する重要なキーワードを括弧書きしてあるので、各自の予習・復習に役立てること。
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●成績評価の方法
出席状況と期末試験の成績で評価する。期末試験では、講義中に出した課題や、講義内容について出題する。期末試験中のノート・プリント等の持ち込み・参照は不可とする。期末試験を受験しないものは「欠席」とする。11月末日まで、履修の取り下げを認める。
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●教科書
特になし(毎回、授業開始前に授業内容を抜粋したプリントを配付する。)
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●参考書
『宇宙・地球化学』(野津憲治 著),朝倉書店,2010年, (ISBN: 978-4-254-14636-3)
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●注意事項
授業開始30分経過後の入室を禁ずる。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
本授業は、高校で地学を履修していなくても理解できるように構成してある。もし受講してみてどうしても理解できない場合には、授業中あるいは授業後に質問すること。
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